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カテゴリ:愛読書
薬屋のタバサ 125.薬屋のタバサ 自分を消そうとしていた女が、一軒の古めかしい薬屋にたどり着いた。つかみどころのない、独身の薬屋店主、平山タバサと町の住人との不思議な日々。身を任せる安らぎと不安。リリカルな長篇。ややこしくなった、心と身体がほぐれる魔術的な恋愛小説。 恋愛小説っていえば確かに恋愛小説なんだけど、恋愛がメインって訳ではなくて なんか不思議な物語。 主人公の女性の過去も何となくしか明らかになってないし 何となくこの町にたどり着いて(でもそれは必然だったってことなんですよね) 薬屋にどういう訳か居候を始めていて物語はそんな薬屋のタバサさんと 主人公の奇妙な同居生活から始まります。 薬屋さんを訪れる町のお客さんも不思議な人ばかり。 新しく町に来た主人公をそのままに受けとめ、そして主人公の身の周りで起きる 不思議な出来事・・・。 不思議、不思議、ふわふわふわふわ~って感じの地に足がつかない なんとも不安定な作品。 この曖昧さが受け入れられるかどうかがこの作品を受け入れられるか どうかのポイントでしょうか・・・。 私はずっと不思議、不思議の世界をたゆたって、読み終わったあとは それでもタバサに惹かれてしまう主人公の気持ちがわかるなあと思いました。 タバサって何となく魅力的・・・というかほっとけない感じなんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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