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カテゴリ:愛読書
花宵道中 126.花宵道中 吉原の遊女・朝霧は、特別に美しくはないけれど、持ち前の愛嬌と身体の“ある特徴”のおかげでそこそこの人気者。決して幸せではないがさしたる不幸もなく、あと数年で年季を終えて吉原を出て行くはずだった。その男に出会うまでは…生まれて初めて男を愛した朝霧の悲恋を描く受賞作ほか、遊女たちの叶わぬ恋を綴った官能純愛絵巻。 何故だか吉原にとても興味があります。 自分とはあまりにもかけ離れた位置にある女性達だからなのかもしれません。 R-18文学ということで艶めかしい描写も多いけれど 一途に愛する男性を思う女心はいつの時代も変わらないもの。 それは決して汚されることのない純粋無垢な想いなんですよね。 そんな気持ち、知らない方が幸せなのかどうなのか・・・。 知ってしまえばその苦しみから逃れることは出来ず、想いを遂げられないまま 吉原で命を散らした女性が沢山いたんだろうなと思います。 宮木さんが描き出す女性の情念がとても美しく、無駄のない文章で どんどんストーリーに引き込まれました。 少しずつ解っていく遊女達の身の上話などにも惹かれました。 とても好みの作品でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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