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カテゴリ:愛読書
極北クレイマー 128.極北クレイマー 財政破綻にあえぐ極北市。赤字5つ星の極北市民病院に、非常勤外科医の今中がやってきた。院長と事務長の対立、不衛生でカルテ管理もずさん、謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。 あの市とあの市を足して2で割ったような極北市が舞台。 (北海道の人なら解るかなあ~) これ、面白かったですね~。 ただ面白いと思えるのは自分が同じような地方都市の病院で ナースとして働いていたからなんだけど・・・(^^ゞ すっごく思い出しましたよ、いろんなこと。 院長と事務長の対立とか~師長同士が仲悪かったりとか~。 極北市民病院のナースのやる気のなさはちょっとひどすぎるけど 新人ドクターをいじめたりして遊んでる師長はもちろんいたし ある種ドクターより強い師長もいたしなあ・・・。 それに医療業務機能評価! いいところに目をつけてくれて嬉しいですよ、海堂さん。 本当にあれ、なんなんですかね~。 病院の理念を暗唱させられたり、無理矢理委員会を発足させたり たぶん一般の方は全然知らなさそうな評価だけど 一時期このお墨付きをもらうために私が働いてた病院も躍起になっておりましたよ。 それが患者さんにプラスになるんならいいんだけど どうも業務を妨害されているようなむちゃくちゃな指示もあったりして・・・。 でも院長とか看護部長のほうが大変そうでしたけどね~。 それと褥瘡処置も面白かったなあ・・・。 イソジンシュガーってちょっと古いなって思いながら読んでたら 姫宮さんのじゃばじゃばじゃばじゃば・・・作戦には笑いました。 でもこれが正解なので・・・。 今はこちらが主流ですね。 褥瘡を作るのは看護師の恥。 褥瘡処置ってナースの方がよっぽどドクターより真剣に取り組んでますよ。 やっぱりこの極北病院は一昔前の匂いがするなあ・・・。 私はいろんな意味で楽しめた作品でした。 いつもの海堂さんの作品と同じく今までの作品を読んでいた方が楽しめるし 痛快な展開を期待していた人にはちょっと物足りないかもしれないけど こういう地方都市にも目を向けてくれたことが嬉しいです。 海堂さんの言いたいことがてんこ盛りになってる作品だと思いました。 是非、続編を・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月19日 19時48分41秒
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