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カテゴリ:愛読書
水の時計 169.水の時計 医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。生きることも死ぬこともできない、残酷すぎる運命に囚われた彼女が望んだのは、自らの臓器を、移植を必要としている人々に分け与えることだった―。透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。 うーん、惜しい。 今の初野さんが書いていたらもっともっと濃い作品に なっていたんじゃないかなあ・・・。 着想が面白いしファンタジーとしてもまとまっていることには まとまっているんだけどそれを生かしきれていないのがもったいない。 あと一章は猫好きさんにはちょっと厳しい描写が・・・。 人間の痛い描写は全く苦しくなく読めて猫の描写にはすぐに へたれてしまう私としてはちょっときつかったかな(^^ゞ (私は少数派だとは思うけど・・・) 昴と葉月の心の遣り取りがもう少し丁寧に描かれていたら もっともっと素敵な作品になっていただろうなと思います。 臓器移植云々についてはあくまで私はファンタジーとして読みました。 医療関係者として読んでしまうと作品の良い部分に目を向けられなく なりそうだったので・・・・・。 若い人がこういう本を読んでちょっとでも臓器移植について 興味を持つきっかけになれば良いなあと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年09月17日 16時25分11秒
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