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カテゴリ:愛読書
ここに消えない会話がある 171.ここに消えない会話がある 恋人でも、友達でもない、たまたま集まった職場の同僚たち…「ここに消えない会話がある」。ずっと好きだった先輩の退職前、最初で最後の二人きりのデート…「ああ、懐かしの肌色クレヨン」。いま隣にいる誰かとの、二度と訪れないかけがえのない時間を描いた作品集。 本当に何でもない職場での日常会話みたいな小説、「ここに消えない会話がある」 確かにお仕事で出会う人たちって不思議。 職場にいるときは本当に濃密に関わりあうのにやめるとあっという間に 距離が離れてしまったり、プライベートまで立ち入るほど仲良くなることは めったになかったりして・・・。 それなのに長い時間一緒に過ごして、仕事の会話から日常会話のような とりとめのない会話までそのときはしていて、お仕事って共通点がなければ 全く知り合うことはなかったであろう人たちが同じ場所に集結してるんだもんなあ・・・。 そういいながら職場の人間関係って働く上でめちゃめちゃ重要で。 この本の中に出てくる人たちは平凡でどこにでもいそうな人たちで 特に上昇志向はないけれど与えられた仕事はきちんとまじめにこなすって いうスタンスのアキバ系広田くんにはなんかとっても共感してしまった。 男女の差を越えて、なんか広田くんに自分と似たものを感じ お友達になりたいなあって思いました。 そして彼の何気ない一言がとっても素敵だったりしていいよなあ、こういう人。 本を読む時に非現実的な世界に飛び立つことが好きな人が読むと なんだろ、これは・・・って思う本かもしれません。 でも私はなんかすごく好きでした。 理屈じゃないんだよなあ、このナオコーラさん好きは・・・。 この世界観というか雰囲気がどうにもこうにも好きなので・・・。 その中でもこの本は特にお気に入り。 「ああ、懐かしの肌色クレヨン」はアルビノの女の子の恋の物語。 この女の子がとっても潔くて、でも自分の気持ちに真摯に向き合っていて 爽やかなお話になってます。 こちらも心地よい読後感でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月16日 14時40分17秒
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