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2009年10月02日
カテゴリ：愛読書
 ともしびマーケット 173.ともしびマーケット 誰かの「いい日」に、ともしびを。たくさんの買い物客がうごめいています。みんなあんなに生きている。スーパーマーケットの白くあかるい照明にひとしく照らされている。たくさんの人生の「一日」を、著者ならではの語り口で描く、吉川英治文学新人賞受賞後、初の書き下ろし小説。 朝倉さんの本を読むのは2冊目。 「田村はまだか」を以前読んだんだけどいつになったら田村は現れるのか ちょっともどかしいのと読んでてちょっとくすぐったくなるところがあって 気分によっては読んでもいいかなあくらいの印象だったので積極的には 手が進まなかったんだけどこちらは北海道のスーパーが舞台ってことで やっぱり地元ものは何となく読みたくなってしまいました。 朝倉さん自身が北海道の方なので清野さんの「なんもだ」の使い方は とっても上手いし効果的ですね。 耳元で聞こえてきそうなくらいイメージできました。 平凡な人たちの平凡な中に起きるその人にとっては ちょっとした分岐点みたいなものが描かれていて、不器用でも まっすぐ生きていきたいなあと思わせてくれる一冊でした。 少しずつ登場人物たちがすれ違っていく連作短編形式もいいなあと思いました。 ただやっぱり思うのは朝倉さんの小説はちょっとひねくれた私には ちょっと優しすぎるんですよね・・・。 もっと若いうちに読みたかった・・・・。 そして最後の「土下座」はちょっとやりすぎ感が・・・。 そこまでしなくてもいいんじゃないかなあと・・。 短編の中では「ドロップ」が一番好きでした。 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2009年10月16日 15時48分12秒
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