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テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:愛読書
ちょっと遅くなりましたが2009年読んだ本の中で
特に印象に残ったものの紹介です(順不同) 猫を抱いて象と泳ぐ 静かで美しく透明感のある文章がとても素敵で目の前に広がるチェスの海の世界にリトル・アリョーヒンの力を借りてほんの少し入り込めた気がします。駒音が私の耳にもコツンと聞こえました。自分自身の孤独ととても共鳴しあう音。繊細でいつも傍らに静かな悲しみを携えた物語の最後には胸に熱いものがこみ上げてきました。出会って本当に良かったと思える一冊です。 きりこについて 特に猫好きにはたまらないとってもハートフルでキュートな暖かい読後感。自分も10代の頃こだわっていた「容れ物」への執着を思い出し共感出来る部分がいっぱい。うちのモモはIQどれくらいかな。かなり高いと思うんだけど私の能力のなさからまだ会話にまでは至らず・・・精進します。「世界は、肉球よりも、まるい」 ここに消えない会話がある お気に入りの山崎ナオコーラさん。なんてことないのにまた読み返したくなる心地よさ。どんどん自分の世界を確立していってる感じがしますね。そして結構はまってる私。何気ない会話がとても愛しく思えて日常がきらきらして小さな幸せに泣きそうになってしまう。「ああ、懐かしの肌色クレヨン」も好きです。 野良女 今年新たに読んだ作家さんで一番注目しているのが宮木あや子さん。 この作品はかなりはっちゃけてます。 ちょっと下品な表現もあるけれど女同志のぶっちゃけトーク満載で笑えます。 エヴァネタはかなりツボに入りました。 いろんなタイプの作品を書かれているのでこれからが楽しみです。 セレモニー黒真珠も面白かったでした。 金儲けのために安易な気持ちで始めた宗教がどんどん自分の手の届かないところにいってしまう。怖いですね。理性を保とうとする主人公正彦が知らないうちに自分が作り出した虚像に飲み込まれていく姿もまた怖かった。カルトではない宗教をあんなに目指していたはずだった彼がたどりついた場所の恐ろしさ。上下巻の長さを忘れるほど引きつけられました。終わり方も好きな感じ。 あえて多くは語らず・・・。 でもあんなに話題になるとは正直思わなかったけど(^^ゞ 来年続きが読めるとのこと。幸せです(*^_^*) あれ?村上さんをのぞいて女性作家さんばかりになってしまった(^^ゞ ミステリーは東野圭吾さんの新参者がまだ読めてないので今年の楽しみでもあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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