思い出すこと色々(その5)
中三の夏。会ったことのないクラスメートからの突然の誘いをうけた娘は夏祭りに行くことになりました。買ったばかりの浴衣を持って学校の校門に集合です。バスで行くというので乗る場所を教え、送り出しました。数十分後、電話がきて「お母さん、バス間違えて乗っちゃった~(泣)」あわてて次のバス停で降りて待つよう指示しましたが、パニックになった娘は駅まで引き返してしまい・・「もうヤダ!行かない!帰る!!」と言ってプツッと電話を切りました。私は、これで友だちとの繋がりが切れるのはダメなんじゃないかと思いまして~・・がんばってしまいました。駅まで車とばして、娘を乗せて、学校まで送っていきました。遅刻すること20分くらい。「こんなに遅れたら、もう行きたくない~」と泣いてましたが・・着いてみると、みんな遅れていて半分しか集まってませんでした。(今の子ってそんなもの?)そのまま、娘をおいて帰宅~、ドッと疲れました。夜7時頃、電話があり・・「今、友だちのうち。迎えに来てくれる?あと、何人か一緒に最寄り駅まで乗せていいかな?」もちろん、喜んで迎えに行きましたよ~。友だちも送っていきましたよ~。私は、娘が友だちと遊んでいることに有頂天でした。仲良くなったのかな。これで、学校行けるかな。そんな簡単じゃないですよね。今なら「そんなに舞い上がるなよぉ」と釘を刺すところです。でも、確かに学校の敷居は低くなったようで、夏休みに宿題のグループ学習をしに行きました。その時、1年の時の友人にも会い・・夏休み中、何回かその子と遊んだりもしていました。そして、2学期の始業式の日(忘れもしない9月1日)、いきなり登校したのでした。何日か前に、1年の時一緒に登校していた友人と連絡をとり、待ち合わせの約束をして、登校していきました。もう、嬉しいと言うよりは・・ビックリ~!!でしたね~。そして、娘の保健室登校がはじまったのでした。去年、娘に・・「どうして急に行く気になったの?」と聞きました。(もうそろそろ聞いてもいいかな~と思って)そしたら・・「学校行かなきゃって思ってたんだよ。行くキッカケを待ってたんだ。そしたら友だちが『おいでよ』って誘ってくれたからさ~」そうか~。当たり前のことだけど、学校休んで平気なわけなかったんだよね。行かない自分は嫌だったんだ。学校側の誰かの『オッケー』サインを待っていたのね。行っていいのかな?みんな冷たい目でみないかな?・・って不安だったから、クラスメートと関われたのは大きな事だった。その当時、私は「この子はもう学校に行かないだろうな」と思ってました。行く気は全くないのだと思ってました。でも、それは私が勝手に思ってただけなのね。一番わかってるのは子ども。一番辛いのは子ども。これって大事なことなのに、つい忘れがちになってしまう。それを忘れないために、こうして振り返っているのかもしれません。忘れないぞ~~~