napirin　家庭の一歩

以前から、

「カーネーション１本でもいいの。手作りカードでも、言葉だけでもいいの。ちっちに人に感謝するという事を学ばせたいから、物心ついたら母の日にはパパと二人で母の日をして欲しい。」

と数年前から言い続けていた私。

でも、何度言っても、その意味を説明しても

「母の日に感謝しろだなんて自分で言うな！ずうずうしい！恩着せがましい！」

と言われ、私の言わんとする事をぜんぜん分かってくれなかった旦那。

そうじゃないんだけどな…

感謝しろとか、物が欲しいとか、そう言うことを言っているんじゃないのに。

うまく説明できないけど、

ちっちに、人に感謝したり優しい気持ちを持てる子になって欲しいから、

そういう行事は積極的に取り入れたいんだよね。

もちろん、母の日をしたからってそういう子が育つなんて思っていないけど、

せっかくそういう行事があるんだから、それを使わない手はない。

しかも、そんな日でもなければ、自分の親に感謝するなんて、普段は絶対意識しないし。


去年の父の日には、ちっちの写真でメッセージカードを作って、

写真たてに入れてちっちと送った。

でも、今年の母の日も何もなかった。

まあ、あの旦那じゃしょうがないか…

ちっちも幼稚園に行けば、そういうことを教えてもらって

意識したり出来るようになるだろうしね。

旦那に期待するのはやめよう。

そう考え諦めていた。




今朝、私が掃除をしやすいようにって旦那がちっちを連れて出掛けていった。

以前はよくそうしてくれたけど、勤務が変わって激務になってから、

仕事が休みだからといって、ちっちと二人で出かけるなんて事はなくなっていた。

昼食前、二人が帰ってくると、

ちっちの手にカーネーションとユリの小さな花束があって、

「ママ、いつもありがとう！」

って手渡してくれた。

旦那も

「遅くなったけど。安い花だけど」

って。

あ～私の言いたい事、分かってくれていたんだ。

自分で策略していた母の日なのに、

ある意味、ちっちのための母の日なのに、

「いつもありがとう」

ってちっちの言葉にじ～んとしてしまって、

不覚にも涙が出てきてしまった。

家事ってある意味報われない。

やる事が当たり前で誰にも感謝されない。

でも、ちっちの旦那に教え込まれた「ありがとう」って言葉でも、

こんなにもうれしいものなんだね。

自分で「人に感謝する大切さを教えたい」

なんて言っていながら、自分がその大切さを忘れていた気がする。






ちっちが選んでくれました。

ユリがつぼみだったのに翌日咲きました。

旦那の少ない小遣いから買っていただきました。

ちっち、パパ、ありがとう。