父イサクは、双子の息子のうち、
兄のエサウに祝福を受け継がせようとします。
ところがそれを知った母リベカは、
弟のヤコブに祝福を与えようと策略を練ります。
そして、父イサクが目が見えないことをいいことに、
ヤコブは父をだまし、
まんまと祝福を横取りするのです。
(創世記27:1~40要約)
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ここには、醜い四人の姿が描かれています。
イサクは、長男エサウがお気に入り、
こっそり彼を祝福しようとします。
ヤコブがお気に入りの母リベカは、
夫をだまして祝福を奪い取るように、
ヤコブをそそのかし、
ヤコブは、以前兄をだまして、
長子の権利を奪い取った上に、
母の言いなりになり、
今度は兄だけでなく、
父を欺きます。
エサウもエサウで、
長子の権利を少しの食べ物と取り替えた
自分の浅はかさを棚に上げて、
祝福ほしさにダダをこねる・・・。
4人の我がぶつかり合う。
ところが、父イサクは、
間違えてヤコブに与えた祝福を取り消そうとはしません。
それはなぜでしょうか。
ヤコブにだまされたと知ったイサクは、思い出したのです。
兄エサウではなく、
弟ヤコブが祝福を受け継ぐとの神さまの約束を!
彼はふるえました。
神さまの御心は、
実はイサクにも明らかでした。
御心に逆らって、
エサウを祝福しようとしていた愚かさに、
今はじめて気づいたのです。
祝福は神さまのものです。
自分の策略や知恵では動かすことができないのです。
人の罪、弱さを越えて、
なお神さまの御心が成っていく。
人間にはどうしようも出来ない大きな力が、
ここにあります。
だったら!
もっと早くにこの家族は、
神さまの約束を分かち合うべきでした。
そして、みんな納得ずくで、
祝福の継承をするべきだった。
そうすれば、
この後家族はバラバラにならずにすんだのに・・・。
神さまの御心はどこにあるのか、
家族でいつも話し合うことは大事なことですね。