テーマ:がんばりどき(368)
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セクハラっていう言葉について、私は10年ほど前にはじめて知った。この間、ニュースになるような事件があり、世の中の会社でも人事部が主催するセクハラ防止勉強会などを通じて、かなり世の中に浸透してきたのではないだろうか。 当初、上司が部下に性的な関係を持ちかけたりする極めて直接的、かつ性犯罪的ですらあった認識が、最近では「女のくせに」のような女性蔑視を含む発言にも広がっている。むろん、女性上司が男性部下に対して行う同様の行為も対象である。 この言葉が定着した結果、世の多くの女性陣が職場で活躍しやすくなったのではないだろうか。 最近知った言葉で、パワハラというのがある。男女問わず、上司であることで部下をコケにし、追い詰めるというもので、パワーを背景にしているのでパワーハラスメントなのだとか。 身の回りを見渡せば、確かに不条理な上司はいる。自分の発言を棚に上げて部下のせいにする、部下を人と扱わないような高圧的な態度をとる上司のことだ。 前述のセクハラもこのパワハラも、相手の人格を尊重すれば行き過ぎた対応をとることはないのだが、目の前の1対1の関係だけしかイメージできないと陥ってしまうのだそうだ。 そういう上司は、部下と接する際に、目の前の部下の家族がその会話を聞いて不愉快にならないかどうかを想像するべきなのだという。また、それでも抑えきれない場合、自分の家族がその様子を見て恥ずかしい思いをしないかどうかを想像すると、一歩踏みとどまれるのだそうだ。 ハラスメントをやっちゃうということは、つまり、与えられた職責による「力」を誤解して、本来あるべきでない部分に使ってしまうということだよね。逆に言うと「力」に負けちゃっているというか。 こういう話を聞くと、実は自分の中で後ろめたいことがある。 セクハラのことではない。 パワハラのほうだ。 実は、最近、すごく仕事がうまくいかない。ずばり、うまく部下を動かしきれない。 自分的には「あいつの出来が悪い」と言い切りたい気持ちでいっぱいだけど、チームで動いている以上、トータルとして仕事の進捗をマネジメントできないのは私の責任である。それは十分に分かっている。 例えば、年間の特定分野を抜き出した支出一覧表作成の仕事をお願いしたとして、自分の中では4-5時間でできるはずのイメージなのだけど、その人に頼むと、3日経ってもできてこない。4日目に形になって、それをひざ突き合わせて修正して、5日目にできるという具合だ。 そんなことが数件続いた結果、数日前に「いい加減にしてよ!」と怒鳴ってしまった。加えて、「この仕事、向いてないんじゃないのか?」とまで言ってしまった。 その人を採用して、これまで2年間、いつかよくなってくれる、仕事を覚えてくれると信じて、自分を抑えて指導してきたつもりだ。これはこういう風にしないとだめだ、とか細かに教えてきた時期もある。 だけど、それらのことをメモせず、また同じような間違いを繰り返す。メモをしろと指導すれば、そこら辺にあるミズプリントの紙の裏やらポストイットにメモをし、肝心なときにはなくしている。 ノートにメモをしろといえば、ノートには取るんだけど、「今修正すべき数値のこと」と「これから役に立つパソコンの使い方」を同じように前のページから埋めていっている。 いくつか、分野ごとにタブをつけて分けた方がいいのではないかというと、タブはつけてくるけどタブに文字はなく、何のことを書くコーナーなのか自分で分からなくなっている。 こういうのに、ほとほと疲れきってしまっていたのだ。第三者から見ればパワハラだろう。 自分自身、与えられた「力」に負けてしまっているのかもしれない。 そんな折、雑誌でまた新しいハラスメントを知った。モラハラなのだそうだ。モラルハラスメントの略だそうで、自分にストレスが高まったときに自分の心を守るために家族(主に配偶者)に対して、「お前がこうしないから、俺はこんなに困ってる」とばかりに高圧的にストレスを押し付けることなのだそうだ。 最近、職場でうまく行かないもんだから、家族にあたったり、冷たくしてきた気がする。パワハラに加えて、モラハラになるのだけは避けたい。 この記事を読んで、ささやかながら昨晩はおいらがキッチンに立ち、ざるうどんを作ってみた。 ********** 今日の会報はどうでしたか? ********** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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