カテゴリ:ナゾ??
この週末は、普段よりかなり寒かった気がする。
春に向けての、最後の冬の抵抗というところか。 こういう寒い日には、必ず思いだす子供のころの出来事がある。 10歳になるかならないか、そんな年頃。 2歳年上のいとこと近くの公園に遊びに出かけた。 途中、自動販売機を見つけたので、少ない小遣いながら「ジョージア」缶コーヒーをひとつ買った。 まだ、「ジョージア」には味のバリエーションがなく、また、甘ったるかった頃のことだ。 今の自動販売機でもそうだろうか。やたらと熱い缶が落ちてきた。 しばらく誰も買っていなかったのかもしれない。 二人で交代で手袋の上から「ジョージア」を握り、手を温めた。 「公園のベンチで飲もう」 そういって、しばらく缶の熱さを楽しんだ。 むしろ、熱すぎるからずっとはもてなくて、すぐに相手に渡す繰り返しだったような気もする。 「これだけ熱いんだから、飲み終わってからも缶で温まれるかもね」 そういいながら二人で交代で少しずつ「ジョージア」を飲んだ。 熱くて、やけどしそうですらあった。 それだけ熱い中身を飲み干したものの、外があまりにも寒くて二人とも体が温まるほどではなかった。 「まだ寒いなー。缶ででも温まるか?」 と、いとこが言うが、最後に缶を握っていたおいらは、缶がすでに熱くなくなっていることに気づいていた。 大人になった今となっては当たり前だが、缶コーヒーは中身を飲んだら缶が冷たくなるのである。 なんだか、中身と缶の両方で温まれると思っていた子供からしたら、狐につままれたような感じだったと思う。 分かってもらえないと思うけど、これって異性をモノにした直後の感覚に似ている気がする。 ********** 今日の会報はどうでしたか? ********** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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