テーマ:ニュース(99901)
カテゴリ:まじっす!
うむむむ。
今まさに車選びをしているおいらにとって、でかいニュースが届きましたよ。 北米トヨタ社長、日本人アシスタントにセクハラで訴えられる。総額1億9000万ドル(約215億円)の損害賠償。ですよ。 セクハラなるものは、昔は女性社員が泣き寝入りしていた問題。だけど、現代企業社会では女性に限らず決して許されるべきではない犯罪としてここ10年ほどは認識されつつあります。 10年ほど前に問題となっていたのは直接的な性的嫌がらせ。 具体的には、「わしの(エロ的)いいなりにならんと、ろくなことにならんぞ」型の、性的関係を迫ったり、体に触ったりという卑劣な猥褻行為です。 もうこれは、恐喝であり強姦であり、なんというかもう、経営者以前の問題として倫理観を疑う種類のセクハラですね。 これが問題であるということは、マトモな企業には比較的すみやかに浸透しました。 次に7-8年前に問題となったのは、比較的軽微な強制とそれを放置する罪、教育しない罪。会社の姿勢が問われるというのでしょうか。 軽微な強制というのは、お客さんの接待において「君、担当じゃないけどさ。接待の席で男ばっかりというのもなんだから、お酌しに来てよ。」という種類のもの。また、これが上司からでなく同僚からだったとして、その職員がいやであるということを上司に相談していながらも「まぁ、そういわないで、行ってあげてよ」というように、問題解決をしなかった会社の姿勢が問われるというものです。 このような種類のセクハラが問題視されると、会社としてもセクハラ防止セミナーなるものを社内で開催したり、一般職員(管理職だけでなく)に至るまで、どういうのがセクハラになるのかを周知する義務が生じました。 この対応が遅れている企業は今でも一部に残っています。 そして最近では、性差別全般。すなわち「女のクセ」、「男ならこのくらいやれよ」的な差別意識。「女性職員じゃないんだから、徹夜してでも仕事を切り上げろよ。」のような発言はアウトです。 これは、根深い。 「男らしく」、「女らしく」なる文化背景で育った世代に、このような根本部分を改めろといっても、一朝一夕には治りません。まだしばらく、あと10年くらいはこの手のセクハラは治まらない(世代交代とともに徐々に経るとは思いますが)でしょう。 それから、今後10年くらいで問題になるであろう近未来のセクハラは、同性愛主義者への偏見。「あいつ、ホモじゃねーの?」的な陰口が訴訟対象になる、というものです。 いわば、性に関する話題は「異性」問題でなくとも職場では必要ないのです。少なくともパンツはいている職場においては。まぁ、これは今日の会報では余談ですけどね。 したがい、ここ数年のトレンドは「会社の対応」とか「性差別全般」でした。 ところが、上記の北米トヨタ社長のケースは、第一報に接する限りでは、きわめて原始的。 「抱きついた」とか「二人きりで出張にいけるようにスケジュールの調整を命じられた」とかですから。 これを、天下のトヨタが、しかもセクハラ問題については先進地である米国に派遣していた駐在員が起こした、というのはトヨタにとって大問題です。(このくらいの大企業でニューヨークの北米法人社長をやるといったら、次期本社社長も視野にあるほどのオオモノです。) これをきっかけに「優等生企業の下半身」的なテーマで週刊誌に叩かれたら、瞬間的には業界での後続企業に一時的にシェアを抜かれることもあるかもしれません。 加えて、今回のケースが特異なのは、現地アメリカ人のヒステリックな「オバチャン」(←あえて、言いますが、これもセクハラ訴訟対象となる発言になります。)からの訴えではなく、42歳の日本人職員だったということです。 もはや日本職員だからといって心を許して冗談を言える環境ではないということ。そして、仮に第一報で報じられた「抱きついた」とか「二人きりで出張にいけるようにスケジュールの調整を命じられた」とかが事実であったら、こんな人材を(それこそ、トヨタには立派な人材がたくさんいるのに)北米社長として送り込んだトヨタ本社人事担当の大失態です。 少なくとも、この問題が解決しない限り、私はトヨタを買いません。 セクハラ社長の下半身に払う金はありませんから。 ********** 今日の会報はどうでしたか? 今後の展開が気になる。と思う方はこちらをクリックしてください(ランキングに投票) 甘い。世のためになることをしろ。と思った方はこちらをクリックしてください(クリック募金に投票) ********** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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