テーマ:ヨーロッパ旅行(4254)
カテゴリ:旅行
【07年10月12日(金)】 朝 アムステルダムを後にし、バスで3時間ほど揺られてベルギーのアントワープへ移動しました。 オランダとベルギーの国境を越える際も入国審査等は一切なく、そのままスルーしました。今は同じEUですもんね。 11時位にアントワープへ到着しました。ベルギーは石畳の道や建物など、オランダ以上に中世の面影を残した町並みです。残念ながら今にも降り出しそうな天気でした。 下はマルクト広場の前の、かつてギルドのあった建物郡です。 市庁舎前です。前の像はブラボーの像といって、ブラボーという古代ローマ時代の英雄が、巨人アンティゴーンの手を切り落として投げている像です。 その後、徒歩でアントワープ・ノートルダム寺院へ。ここはかのフランダースの犬のクライマックスで、病気の少年・ネロが愛犬パトラッシュと共に死ぬ間際にどうしても見たいと切望し、最後を遂げたルーベンスの『キリストの降架』という名画がある場所です。ネロってベルギー人だったんですね… 因みに、フランダースの犬がこれほど世代を超えて愛されているのは日本位で、欧米では貧乏な少年が病気で死んでしまういわば『負け犬』の物語として、いまひとつ有名ではないようです。ルーベンスのキリストの降架の前で号泣する日本人観光客も多いのが、ベルギー人には不思議でならないらしく、去年『日本人はなぜキリストの降架の前で号泣するのか』という映画が作られています… ベルギー人というのは少年ネロも死ぬ間際に一目キリストの絵画を見たい!と熱望するほど信仰心が強く、奉仕の精神に富み、また親日家が多いので有名です。関東大震災の折、日本が大変な被害を受けた際、アメリカなどの大国に並んで多額の寄付金を寄贈した国でもあります。 下がルーベンス作キリストの降架です。写真はフラッシュをたかなければOKです。 因みに同じ聖堂内に、キリストの昇架、聖母被昇天という絵もあり、これらを合わせてルーベンスの三連祭壇画といいます。ネロ少年の時代は、この前にカーテンがかかっていて、お金を払わないと見れなかったそうです。ネロ少年はその時たまたまカーテンが空いていて、死ぬ間際に見ることが出来たのだそうです。 その後昼食を頂きました。ベルギー名物の一つ、チコリのグラタンです。ベルギーは隣国フランスの文化の影響を受けていて、言葉もフランス語が公用語で、料理もフランスの影響を色濃く受けています。ベルギーチョコも有名ですね。 尚オランダでもベルギーでも昼間からハイネケンや地ビールなどのドラフトビールを飲んでいます。水よりビールの方が安いです。なんて素敵な習慣でしょう♪ その後、アントワープからバスに1時間ほど揺られ、世界遺産のブルージュへ。 ブルージュは天井のない美術館と称えられる水の都です。13~14世紀の美しい町並みを今に残す世界遺産です。もしベルギーへ旅行するのでしたら、ここは絶対に外さず、長い時間をとってみるべき名所です。とにかく町全てが素晴らしい!! 下は入り口にある愛の湖です。 下はぺギン会修道院です。現在でも厳格な戒律で知られるベネディクト派の修道院として知られていて、周囲で騒いではいけません… 下が、町の中心部マルクト広場にそびえる鐘楼です。登るのはなかなか疲れます…私は運河クルーズは行かず、この鐘楼に登りましたが、クルーズに行くべきだったと後悔しております… マルクト広場にある市庁舎です。 町全てが絵葉書のような中世の世界です。マルクト広場の市庁舎の隣に郵便局があるので、私は切手をかってここから親へ絵葉書を送りました。 他にも美術館もたくさんあってみたかったのですが時間がなく見に行けませんでした。ブルージュにもっといたかったです。また行きたいなぁ… 4時位にブルージュを後にし、ベルギーの首都ブリュッセルへ1時間30分かけてバスで移動です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月20日 20時13分18秒
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