音楽はバクハツだ！

【０７年１０月１２日（金）】

バスで約１時間３０分程でベルギーの首都、ブリュッセルへ移動です。

高速道路から市内に入り、心なしか、アラブ系移民とアラブ系住宅街が目に付きました。第二次世界大戦以降、EU連合諸国での移民受け入れ政策の結果、多くのアラブ系移民がブリュッセルに住んでいます。

写真はありませんが、ヨーロッパの典型的な古い石造りのアパートが立ち並びますがどこもかしこも汚い…路上の至るところにゴミが散乱していて、日本人は一人では歩けないような怪しい雰囲気です。

というのも、アラブというのはゴミ捨てなどに無頓着な文化で、ゴミの収集日や場所などを構わずにゴミを出す人種のようです（ガイドさん曰く）。それで本来綺麗好きのベルギー人たちはこの汚いブリュッセル市内の町並みというものに我慢がならず、大抵は郊外に引っ越してしまったんだそうです…戦後６０年ほど経って、それでもようやくアラブ系住人がゴミを出すようになったというのが大変な『進歩』なのだそうで…移民政策が始まった当初はどんだけ汚かったんだか…

ホテルに到着です。デラックスホテルのBLOOMというホテルです。

ここが、正直イマイチでした。まず、官公庁に近いもののスーパーや飲食店街はなく、閑散としている点。観光名所のグランパレからも徒歩２０分以上（怖くて徒歩では歩けないが）かかる点。あと、ヨーロッパでデラックスホテルなのにモダンな装飾という点です。ヨーロッパで観光といったらクラシックな装飾のホテルでないとって感じですよね…アムステルダムのスーペリアホテルのソフィテルの方がずっと良かったです。

このホテルの隣に植物園がありますが、夕方以降はスリが多く出るらしく要注意です。というか、ブリュッセルで夜歩くこと自体危ないと思います。

部屋は１部屋づつ壁の絵が違います。美術学校で勉強中の若手の画家がそれぞれ絵を描いています。私はたまたま日本人の画家が装飾した部屋でした。夜桜の絵です。

写真では分かりませんが、デスクのある部分がかなり広く、モダンなモデルルームのような部屋でした。

部屋に荷物を置いたあと、グランプラスという広場へ。ここはかつて文豪ビクトル・ユーゴーが『世界一豪華な広場』と称えた広場です。夏はビアガーデンでにぎわうんだそうで…こんな素敵な夜景の中飲むドラフトのベルギー地ビールは最高でしょうね～。

このグランパレスからちょっと路地に入ったところに、『世界三大がっかり観光名所』の一つ、小便小僧のジュリアン君があります。

因みに、世界三大がっかり観光名所とは

１、ブリュッセルの小便小僧

２、　コペンハーゲンの人魚姫　or シドニーのオペラハウス

３、シンガポールのマーライオン

だそうです。ジュリアン君は元祖小便小僧で、ブリュッセルで爆薬が仕掛けられた際、一人の少年がおしっこで導火線を消したという逸話から作られたといわれていますが、諸説あります。

ものすごい小さい像の前に、世界がっかり観光名所を一目みようという観光客で黒山の人だかり…むしろ『世界がっかり観光名所』なんて言われたお陰でお客さんが集まっている気がしないでもない…

あと、周辺に右手を触ると幸せになるという言い伝えの『セルクラースの像』があります。

その後、ガイドさんのおススメでグランプラス周辺にあるチョコレート屋さんへ行きました。

ベルギーチョコレートと言えば、『ゴディバ』や『ガレ』『ピエール・マルコリーニ』といった高級チョコレートブランドでも知られるように、世界最高のチョコレートです。（以前ゴディバのチョコがドゴール空港で売っていたのでフランスのブランドかと勘違いしていた私…）

このようなブランドはグランパレスに出店するということが最高のステータスなんだそうです。（日本で言うと銀座に出店するようなものでしょうか？）

ただ、ベルギー人に言わせると『ゴディバ』などは宣伝が上手いだけと感じているらしく、通なベルギー人の間で人気なのは、私が行った『Jean-Philippe-Darcis』だそうです（日本未出店）。

ここには日本人の販売員がいるので安心して買い物ができます。私はマカロンや詰め合わせを買いました。ゴディバとの違いはよく分かりませんでしたが、確かに美味しかったと思います。

他には安さでいうと『レオニダス』などがあります。空港でも買えますがグランパレスで買ったほうが安いです。因みにベルギーでは『安価なチョコ』のイメージのレオニダスも、日本では『高級チョコレート』で通っているので、お土産にいいかもしれません。

さて日も落ちて夕食です。この日の夜はベルギー名物ムール貝のワイン蒸しを頂きました。バケツ１個分もあろうかという鉄の鍋にムール貝がたっくさん勿論ベルギービールと一緒に頂きました。

その後バスでホテルまで帰り、就寝です。翌日は自由行動だったのですが、ブリュッセルで自由行動といっても正直有名な博物館や美術館がある訳でもなく、物騒な雰囲気なのでオプショナルツアーでアルデンヌ地方へ行きました。

夜は救急車やパトカーのサイレンなどで非常にうるさかったです（日常茶飯事らしい）。