テーマ:ヨーロッパ旅行(4254)
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【07年10月13日(土)】 中世のおとぎの世界のようなワロン地方からバスでブリュッセルへ。バスはホテルに帰る前にグラン・プラスに停車するとのこと。最後にグラン・プラス周辺で食事もよかったのですが…現金がほとんどないことに気付く。 これまでの旅行で、書籍はクレジットカードを使っていたものの、絵葉書や雑貨や昼食のオプションとなるビール(ほぼ毎食)、ジャムやチーズなどは現金で支払っていたのです!もうブリュッセルに入った辺りには日が暮れかかっていて、グランプラスからホテルまでの数10分、とても徒歩で一人では帰れない…(体力的に歩けないのではなく、危険で歩けない)。タクシー代がギリギリ…ホテルの近くに日本で言う路面バスの停車場のようなものはあるものの、乗り方がよく分からない…(そしてグランプラス周辺にどう行くかも分からない) 残念ながら、そのままホテルに帰ることにしました。ここで友人や家族と一緒に来ていればとも思いましたがそう思ってもしかたない… ホテルの近くにアラブ系のファーストフード店(シシカバブなどが売っているところ)もありましたが、いかんせん周囲が汚くて怪しい…(これはアラブ人の習性なのか本当に危険なのか判断できない…) 前日に添乗員さんからホテル内のレストランも改装終わったばかりで雰囲気が良さげということを聞いたので、それを信じてホテルのレストランへ。 ホテルのレストランは、レストランと言うよりこじゃれたバー???のような感じで、多くのベルギー人が立食式で食事をしていました。大きなソファーに座ってメニューを見る。メニューがこれがまた、サラダとか軽食ばっかりで立食パーティー向け。その上どれもこれも高い! 座ってしまったので、やむを得ずジュースとサラダを頼むことに。すごい美味でもない。(むしろ朝食バイキングの方がずっといいと思うんだけど)。やっぱりグランパレス行くんだったなぁ。というか、このブルームホテルがデラックスといいつつも立地は悪いはちっともその価値ないのがこの度の汚点ですね。 帰りはクレジットカードで支払いました。18,5ユーロでしたが(3000円超ですよ!!どこが素敵な雰囲気なんだか、しょうがないので二重線で消して20ユーロにして会計をしたら、ボーイさんが喜んでホテルの名前入りボールペンをくれました… 部屋で両親へ手紙などを書いてお部屋で過ごし、就寝しました。 【07年10月14日(日)】 朝食をとり、出発前にロビーで絵葉書を投函してもらうようお願いしてからバスに乗車。グランパレスに行った人たちに聞くと、その日にたまたまベルギー対どこかの国のサッカーの国際試合があり、グランパレスに大きなテレビを設置して、『元祖赤い悪魔』の応援団の皆さんが熱烈に!!応援していてかなりヤバかったとのこと。(注意:ベルギーのサッカーチームは赤い悪魔(レッドデビル)と呼ばれています。それを2002年ワールドカップの際、韓国がパクッて赤い悪魔と名乗るようになりました。)元祖赤い悪魔ってあの噂の赤い発炎筒の皆さんですか…ご苦労様です。皆さんグランパレス内には入れず、逃げるように細い路地を入って行き早々に帰ったみたいです。 なんだかんだ言って、ラッキーだったね、自分(笑)。一人で赤い悪魔の応援団の中をかいくぐる勇気はございません… バスで一路ベルギーを後にし、再びオランダへ。オランダのハーグに入りました。着いたのは10時30分位でしたが、昼食をとることに。朝食はいつものようにバイキングで大量に食べたのでかなりきつかったです… お昼ごはんはクロケットでした。衣がパリパリしてとっても美味しかったです。最後にオランダ地ビールを頂きながら食べる。 なかなか雰囲気のあるレストランで良かったです。(ビネンホフ周辺にある) その後徒歩で旅の締めくくりの最後の山場、マウリッツハウス美術館へ。 その途中に、『騎士の館』を見ました。ビネンホフにある最も古い建物だそうです。晴れていてとっても綺麗でした。 さて、マウリッツハウス美術館へ。ここはレンブラントの大作郡とフェルメール、ルーベンスを収容する、世界の美術愛好家のあこがれの美術館です!!意外にもこじんまりしています。 余りにも凄すぎる展示品郡で、語るとキリがないのですが、まずはレンブラントの『シメオンの賛歌』。 レンブラントは『光の画家』とも言われ、暗闇の中から光が浮かび上がるような・指すような光が浮かび上がるような表現方法で知られます。その表現を象徴するような絵がこれです!全体が闇に包まれる中、天から救世主イエスへ光が突き刺すように降り注いでいます。イエスの神秘性がいかんなく表現されています!ネットや画集では分かりづらいのですが、細部にわたって細かい色彩で、本当に天才の中の天才! 天才の作品には雑誌などの複製品にない禍々しいオーラがあります。ダビンチのモナリザしかり、ミケランジェロのダビデ像しかり。レンブラントはまさに、死して数百年たった今も絵から禍々しいオーラが出ています! ここのレンブラントはルーブルやナショナルギャラリーのものよりどれも質の格が違うのですが…出た~~~~!!と思わず口から出てしまいそうな超大作がこれ! ↓テュルプ博士の解剖学講義。(テュルプの日本語風の発音はチューリップ) 医学的に見ると誤りがあり、よく見ると誰一人として講義を見ていないのはそうなんですが…そんな細かいことはさておき、上手すぎる!!天才すぎる!!これもこの写真では分かりづらいのですが、実際は縦160×横210センチ強の大型のキャンバスに、およそ人間業とも思えないほど微細に描かれています。この巧みな筆使い、とても言葉で表現できるしろものではありません!それを、防犯ガラスをはさまず数10センチほどの超至近距離でマジかに拝めるのは、やはりオランダに来てこそです。 レンブラントの夜警などは『オランダ門外不出』と公言されているように、日本では絶対に見れませんが、もし仮にこの『テュルプ博士の解剖学博士』などが日本で見れるようになったとしても、絶対にこんな近くでは見れませんから!かつてモナリザが日本に来たときのように数時間待った上見れるの一瞬でしかも遠くからですから!!美術愛好家は、夜通し働いてでも昼ごはんをおにぎり1個にしてでも死ぬまでにオランダに行くべきです!!!! そして、日本人が大好きな大好きなフェルメール。ここにはソニーのCMで有名な、フェルメールの代表作、真珠の耳飾の少女が収容されています。(来日するらしいって聞いたような気がするんですが気のせいかな?これが来日したらまた大変な騒ぎに…)
マウリッツハウスでなら並ばずしかも至近距離で見れますよ。ここには他に牛乳をそそぐ女も収蔵されていますが、たまたまこのタイミングで来日していたので、帰国後フェルメールを見に六本木の新東京美術館へ行った次第です。http://plaza.rakuten.co.jp/CHIEPPI69/diary/200710150000/ その他の画家も凄すぎて時間が本当に足りなかったです。画集などを買いました。もっと見たかったです。 途中、ノールダインデ宮殿に立ち寄りました。どっかで見たことあるなと思ったら、ハウステンボスのシンボルの建物のモデルになったんだそうです。 その後、デルフト焼き(オランダの陶磁器)の工房へ。が、この数ヶ月前に台湾の故宮博物館で歴代皇帝の至宝の陶芸品郡を見た私からすると、正直子供だましでした。時間の無駄。工芸品というか、普段使いの陶器ですね。デルフト焼きでできたレンブラントの夜警がありました。 …よく頑張りましたという感じですね。(ここに立ち寄る位ならマウリッツハウスにもっといたかった…これも団体行動だからしょうがないですね。といっても皆さんそう思っていたようですが)。 そして、いよいよ帰国です。スキポール空港へ。大分早く到着しましたが、もし万が一旅程表と異なるスケジュールで移動して飛行機に乗れなかったら添乗員さんの責任になるらしく、仕方ないですね。 手荷物20kg制限でしたが、数10グラムオーバーしたものの何とか罰金を払わずに済みました(笑)。 スキポール空港にはスーパーやドラッグストアは勿論、チョコレートのゴディバやらレオニダスやらのお店がたくさん!中でも、チューリップは空港内で『検疫済』というシールの貼った球根でないと入国時没収されるので空港で買いましょう。 私はここで余った時間、ゴーダチーズ、レオニダスでチョコレート、チューリップの球根を買いました(勿論カードで)。 夜20時15分、JL412便で帰国。本当に楽しかったオランダ・ベルギーの旅でした。またいつか必ず行きたいなぁ。その時はもっと余裕をもってたっぷり美術館を見たいです。 余談。帰国時、荷物受け取り所に行き、荷物が出てくるのを待っていると、足元で『フンフン!』という鼻息が。下を見るとそこには麻薬犬!!辺りを見ると、いるわいるわ、麻薬犬たち!!これまで海外旅行したときに麻薬犬なんて見たことなかったのですが! オランダは麻薬も売春も合法の国ですからね~。持ってくるおバカがいるんですね~。 ここまで読んでくださって、有難うございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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