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雨の日 あけがた
熱帯魚の水槽色をした、生温かい部屋に浮遊して 私は、ハハの夢をみていた 「言い訳にする事でしか関係を保てなくなったのは、いつからなのだろう」 声が起き、頭から血の気が引いて目が覚める。 すると今度は、体が布団に沈み込んでいく。蟻地獄のようにずぶずぶと 目が回わり、目を閉じる。遥か海底に沈んでいく自分が見える。 もう何年も、同じ夢を見続けている。 たぶん、そうだと思う。 怖くて目を閉じるから、二度寝して、よく遅刻する。 緊張するから沈んでしまうのかもしれない。 彼女を離れて、まだそんなに時は経たないのに 最近、色んな事に気づく。 「あんたの今日を大事にしなさい」 別の声に肩を叩かれ、錘が取れて浮上する。 私は今、ハハと自分の境界線を捉えなおそうとしている いつかまた、ふたり出会う日のために お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年03月26日 16時32分44秒
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