地図のお話

地図読み講習会には、山のベテランが多く参加されます。
そして私はいつも、山のさまざまなことについて
たくさんのことを教わります。

昨日、18日にＢコースで行った講習には、
ふだんは植物の写真を撮っているという方が参加され、
道々に咲いている花を教えていただきました。

小さな滝の側壁で、水しぶきを受けながら
紫色の可憐な花を咲かせている、
イワタバコという種がとくに印象に残りました。
葉の形がタバコに似ているのでこの名前がついたけれど、
セントポーリアの仲間なのだそうです。

今まで目を向けたこともない花でしたが、
もう忘れないと思います。
でも、沢登りで滝を登っているときに、
ようやく見つけた足の置き場にこの花が咲いていたら、
少し困るだろうなあ。

先日の講習では、毒キノコをこよなく愛している人がいらして、
ずいぶん勉強になりました。
その前の講習では、
「アオッ、アオッ」と鳴く鳥が、
「アオバト」であることを教えてくれる人がいました。
どちらが講師で、どちらが生徒だか。
みなさま、いつもほんとうに、ありがとうごさまいす。

さて、昨日は、東京は暑かったそうですね。
われわれは、朝９時30分に西丹沢自然教室前を出発したのですが、
すでに太陽がぎらついていて、
その日一日の消耗が思いやられました。
しかし、山道を歩き始めると案外、涼しく、
稜線では涼風が吹き渡り、実にさわやかでした。
心身を癒すという意味においても、
つくづく山の恵みを感じた一日でした。