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カテゴリ:よもやま話
昨日、銀座の松屋へ、
星野道夫写真展(14日まで開催)を見に行ってきました。 点数や構成など、予想をはるかに上回るすばらしいものでした。 写真から写真へと目を移してゆくと、 星野氏が、アラスカの自然や動物と接しつつも、 つねに、人間が存在することの不思議とか、 人と人のつながりの大切さといったものを 考え、探していたことが伝わってきます。 とくに感じ入ったのは、 写真の合間に添えられている星野氏の短い文章でした。 ここでそれらを再現することはしませんが、 写真と合わせてそれらを読んでいると、 私自身の思い出とか、これまでに考えたり感じたりしたことが、 一気に連鎖的に頭の中に押し出されてきました。 一流の表現者は、 独特の感性でとらえた事象や思索を、 他者に過不足なくわかりやすく伝えます。 しかし、星野氏の言葉は、 心の深いところから湧き出た思いが、そのまま文字になっている。 説明はなく、解釈の方向も示されない。 だからこそ、それに触れた者は十人十様に、 自分の頭の中で、壮大な世界を広げてゆく。 私などにはおよびもつかない、 これこそ、超一流の表現者の仕事だと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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