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テーマ:日常の雑談(2757)
カテゴリ:ふしぎな話
いつのことだったでしょうか、父が知人の家の棟上に呼ばれて、餅まきの餅を持って帰りました。新築中の家の屋根から餅や五円玉を投げてご近所にふるまう儀式です。小さな餅が紅白2つずつ、小さなビニール袋に入れられていました。
その餅を見て、私が一言… 「餅、焼いて食~べよっと」 と言うと、遊びに来ていた叔母が 「あんた、バカやねぇんな!そげんことよそ行っち言うと、笑わるぅで!」 (訳:あんた、バカじゃないの?そんなことをよそに行って言うと、笑われるよ) と言いました。はい?何で? 叔母の話によると、新築祝いなどでいただいた餅は、煮たり茹でたりしてもいいけど決して焼いてはいけないのだそうです。つまり、新しい家が火事になるだとかならないだとか…。信じがたい話だけど、古くからの言い伝えや習慣を忠実に守ってしまうこともあります。 迷信はいろいろあるけど、いまいちその理由や背景が見えてきません。まあ、「カエルが鳴いたら雨」とか、「ツバメが低く飛んだら雨」程度のことならわかるのですが…。よくわからないのが、「救急車を見たら左手の親指を隠す」とか、「霊柩車を見たら幸運のしるし」だとかです。 例えば、子どもの頃から聞かされてきた迷信にはこんなものがあります。 「夜に口笛を吹くと蛇が来る」 蛇って、確か涼しくなった夜に活動開始すると聞いたことがあるけど、でも何で口笛と関係があるんだろう? 「靴下を履いて寝ると親の死に目にあえない」 何で???冷え性の私には、靴下なしでは眠れません。う~ん、ジレンマ。 「出かける前に針や糸を使って縫い物をしてはいけない」 中学生の頃、制服のカッターシャツのボタンが取れていたので家を出る前に縫っていました。すると、父に叱られたのです。ポカーンとするしかなかったです。なんでも、出かける前に縫い物をすると、出先で怪我をするとか。根拠は一体なんなのでしょう。 「夕方、新しい靴を下ろしてはいけない。下ろす時は靴の裏に炭を塗る」 これも謎。子どもの頃、我が家はお風呂を薪で沸かしたり、釜戸でお湯を沸かしていました。ていました。だから新しい靴を下ろす時には、母が靴の裏に風呂窯や釜戸についた炭を塗っていました。しかし、そんなものがない今では、母はなんと、靴の裏に油性マジックを塗るんです。果たして意味があるのでしょうか…。 「靴を家の中で履いたとき、そのまま外へ出てはいけない」 靴をはいたまま外に出ることは、死んだ人がすることだと言い聞かされました。これは先日、本を読んでいて謎が解けました。人が死んで、棺を抱える人は靴(草履)をはいたまま家に上がり、棺を抱えてそのまま家の外に出て行くからなんだそうです。葬儀屋さんのいない昔は、きっと棺が重いので草履を履きなおすのが大変だったのでしょうね。 もし、何か理由を知っている方がいらしたらぜひ教えてください。地方によって迷信も変わるし、根拠や背景も違っていくのでしょうね。それを学ぶのもおもしろいなって思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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