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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:熊本県散策
あまり詳しくはないのですが、私は詩を読むことが好きです。特にどの作家が好きというわけではないけれど、好きな詩や心に残る言葉があれば書きとめています。
数年前、私の生徒に大学受験を控えた高校3年生の女の子がいました。彼女、アカリちゃんが大学生になったらしたいことのひとつに、熊本県小国町に行きたいということでした。その理由を聞くと、詩人で画家でもある須永博士さんに会いに行きたいというのです。 アカリちゃんと須永さんの出会いは、彼女が中学3年生の時でした。この町に講演にいらっしゃった須永さんのお話を聞いて感動した彼女は、講演後に須永さんにお礼を伝えに行きました。すると、須永さんは彼女にその場で詩を作ってプレゼントをされたのだそうです。 実は、彼女に聞くまでは須永博士さんがどういう方なのか私は知りませんでした。彼女は絵をみればわかると私に言うので、なんだか私も興味がわいてきました。そこで、彼女が大学に合格し、夏休みに帰省したときに小国町に連れて行ってあげよう!と約束をしました。 そして夏休み、大学生になったアカリちゃんと再会し、約束どおり小国町へ行きました。道の駅でアトリエの場所を確認し、車を走らせました。アトリエ近くに行くと、「須永博士極楽羅漢美術館」がありました。そこで入ってみることに。須永さんは全国を回られ、羅漢さんの写真を撮ってそれを描いていらっしゃるということでした。色彩鮮やかでダイナミックな羅漢像に目を見張ってしまいました。しかし、アカリちゃんの知る須永さんの画風ではないと言いました。 でも、美術館で売られていた絵葉書を見て、私もこの人の絵を見たことがあることがわかりました。とてもかわいらしいイラストに、素敵な詩が添えられています。美術館スタッフに聞くと、残念ながらアトリエは公開されていないということで、その場でアトリエの写真だけを見ました。 須永博士極楽羅漢美術館前にて 私は当時、今より12kg太っていたので、写真が小さいです… 小国の町中に行くと、「須永博士作品館」があるというので、近くの北里柴三郎記念館を見学してから向かいました。小国の町中はこじんまりとしていてかわいらしいです。 作品館は、白壁の蔵のような作りになっています。1階は詩を添えたイラストの展示、2階は色紙に書かれた詩が展示されています。 読んでいて飽きません。書きとめようかと思いましたが、膨大な数なのでポストカードブックを1冊購入しました。そういえば、久住のTAOの里「グランディオーソ」でも、須永さんの「道」という詩が飾られていました。 小国に住まれていて作品感があるので、須永さんはてっきり熊本県ご出身だと思っていたのですが、東京日本橋出身なのだそうです。小国を拠点に日本各地を放浪、個展、講演会を開きながら活動されているそうです。詩画のみならず、書、油絵、陶芸などの分野でも活躍されています。 アカリちゃんのおかげで、また素敵な詩人を知ることができました。 須永博士さんの詩や作品を見ることができます。 須永博士公式ホームページ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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