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カテゴリ:海外の旅
カナダ旅行記・その4
パイクプレイス・マーケットを去った私たちは、夜のシカゴを散策しながらホテルに戻りました。カフェの多い町で、コーヒーの大好きなカーステンにスターバックスの好きなジェシカなので、途中で再びスタバにストップしました。 カフェに来るまでに海辺を歩いてたのですが、ここでカーステンの機嫌がみるみる間に悪くなるのがわかりました。その理由は、寒いからです(笑)。寒いのに、写真好きの私が珍しいものを見つけたら写真を撮りたがり、ミシェルもジェシカもいいよって待ってくれたのですが、カーステンは 「何やってんだ!寒いよ、早く行こう」 とガタガタ震えていました。あんたがいちばん太ってるじゃんって思ったりもしたのですが…。 そうなんです、カーステンは「スネオ」くんなんです。自分が話題の中心からそれたり、私たちが男性の話をしているときは特に機嫌が悪くなるのです。私はそういう人があまり得意のではないけど、ミシェルもジェシカもかなりいい人で、決して悪いようには言いません。 しかし、ここでカーステンの男性としての信頼を失わせるようなハプニングが発生しました。私たち4人は横断歩道で信号が変わるのを待っていました。すると、向こう側では2,3人のガラの悪そうな酔っ払いが立っていました。私もちょっと怖いなって思いましたが、ここでおどおどしてはもっといけません。この10日ほど前にロサンゼルスでセルフディフェンスを学んだばかりです。だから、信号が変わってもミシェルとジェシカと普通どおりに歩いたし、難なく酔っ払いとすれ違うだけでした。 しかし、私たち3人は見てしまったのです。この酔っ払いを見るや否や、カーステンが私たち女性3人を置き去りにし、早足で酔っ払いのいるとこを避けて横断歩道を歩いて行く姿を…。残された3人はあきれて彼の後姿を眺めていました。 でも大丈夫、私たちはチャーリーズ・エンジェルですから!(またかい?) 私たち3人は同じ空手道場で稽古に励んでいました。しかも、ジェシカは黒帯、ミシェルはキックボクシングもやっていました。だから過信しているというわけではありません。たとえ相手に腕力でかなわなくても、自信を持つということを3人ともが知っています。だから、私たちは冷静でいられたのですね。 その後、タトゥーに興味のあるジェシカがその店に入りたがったので、私たちは付き合いました。しかし、カーステンは中には入りたくないと、寒いのに外でガタガタ震えて待っていました。そして、ちょっと大人向けのランジェリーショップを見つけた女性3人。付き合いきれないと思ったのか、カーステンはホテルに先に帰ると去っていきました。 店にはいるや否や、ミシェルとジェシカがカーステンのことをボロクソ言い始めました。もう、びっくり。今までこの2人がこんなことを言うのを聞いたことがなかったので。確かに、女性3人を置いて自分だけ逃げたのは彼にとってマイナスでしたね。 ホテルに帰ると、カーステンはシカゴの友人と電話で話していました。カーステンは日本を去った後、シカゴの大学院で博士号を取得するために勉強していたのです。すごく頭がいい人なのです。友人が彼の愛猫キキちゃんを預かっているらしく、電話口で 「キキちゃ~ん」 と甘い声を出す彼を、ミシェルとジェシカはぽかーんと眺めていました。その後、一応気を遣って私とミシェルの部屋で映画を見ないかと誘いましたが、カーステンの機嫌はまだよろしくなくて、もう寝ると言いました。 女性3人はベッドの中で映画を見て、それからおしゃべりに花が咲いた夜となりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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