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カテゴリ:海外の旅
カナダ旅行記・その8
最近放置気味のカナダ旅行記です。毎日お寺の話を書くのもなんですので、ちょっと気分を変えてみました。今までのお話に興味があればこちらをどうぞ。 キャピラノ・キャニオンを去った私たちは、セーラの実家に程近い海辺を散歩しました。そこはノースバンクーバーの小さなハーバーの近くで、通りにはかわいい雑貨屋さんやカフェが並んでいました。 紅葉もきれいです。 11月なのに、もうクリスマス・プレゼントのことを考えていたセーラ、雑貨屋さんのひとつに入りました。欧米の雑貨って、本当にかわいいです。買わなくても見ていてあきないし、お店の雰囲気も素敵でした。ジェシカは毎日日記をつける人で、気に入ったノートを見つけて購入。確か、シアトルの雑貨屋さんでも買っていたけど、ノートも厚めでデザインがかわいいのです。 それから、ドーナツがおいしいと有名なカフェに入りました。ドーナツがおいしいと言われれば、やっぱりそれを食べなければと注文。北米のものにしては甘さがちょうどよく、とてもおいしかったです。私は10年前にバンクーバーを旅行したときの旧10ドル紙幣をとっていたのですが、このカフェで遣ってみました。もちろん遣えたし、おつりもちゃんといただけました。 それからセーラの実家に向かいました。この通りのすぐ近くでした。キッチンから海が見える素敵なところでした。セーラのお母さんは犬の散歩に出かけていて留守でしたが、うちに入って家の中を案内してくれました。世界中の人形が並ぶリビング、セーラやお兄さんが使っていた部屋、ゲストルームにバスルーム、そしてセーラのお母さんの部屋。え?お父さんの部屋は?彼女には確か、お髭の立派なお父さんがいたはずなのに…って、ちょっと不思議に思いました。 それから、お母さんが帰ってきました。ニュージーランドでのセーラの結婚式で一度しか会ったことがないのに、覚えていてくれました。私たちに手作りのクッキーを振舞ってくれて、私が日本で子どもたちに英語を教えていると告げると、子ども向けの英語の絵本やアルファベットのパズルを持ってきて、日本で使ってとお土産にくれました。セーラもだけど、お母さんも学校の先生をしていたのです。初孫のトリスタンを抱いては、うれしそうにあやしていました。 そして帰り際、お母さんはセーラに言いました。 「明日はあなたのお父さんが来るから、こっちに来てね」 ここで初めて、セーラのご両親が離婚していることがわかったのです。ほんの1年前の結婚式のときはまだ夫婦だったのに、優しいご両親だったのに、幸せそうな家族だったのに、ちょっと驚いてしまいました。 それでも、素敵な家族。 セーラの実家を去った後、ダウンタウンまで車で送ってくれました。もう外は暗くなっていて、セーラは夜になると治安の悪くなる一帯を運転して、その様子を私たちに見せようとしました。昼間は治安もよくて美しいバンクーバーの裏の姿を。その通りには、ホームレスやドラッグの売人が立っていました。痩せこけた女性にドラッグを売っている姿も目の当たりにしました。私の好きなきれいなカナダの裏の顔、ちょっとブルーな気分になってしまいました。 セーラと別れてから、、ジェシカとミシェルのバイト先の洋服店へ行ったり、町をぶらぶら歩きました。帰ると、ミシェルのお母さんがブルーベリーパイを焼いて待っていてくれました。長い1日に感じました。 つづく… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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