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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:大分県散策
豊後高田市の真木大堂は、奈良時代元正天皇の養老年間に建立されたと伝えられていますが、仏像の作風から見て平安時代の建立で、当時は大きなお寺だったそうです。約700年前の火災で寺院は焼失しましたが、現存する9体の仏像は難をまぬがれました。大正7年に国宝に指定され、昭和4年に仏像修理、昭和29年に重要文化財に指定されました。
さて、その仏像が安置されているお寺ですが、見た目はいまいちなのです。しかし一歩中に入ると、仏像のすばらしさに目を奪われます。藤原時代の作とされる大威得明王像は日本一大きく、大きな牛にまたがっています。この牛の像も、動物の像としては大きくて珍しいのだそうです。 大威徳明王像。内部は撮影禁止でした。 この真木大堂の境内には、数々の石塔が残っています。これらの文化財は元は国東半島全域の寺院や山岳地帯に散在していたのですが、気軽に鑑賞できるようにここの園地に遷仏されたのだそうです。 石塔の一つの模様。なんの絵だろう? 旧本道の裏には、石段がありました。私は石段や山道を歩くのが大好きなので、登ってみることにしました。妹夫婦には、下で待っていてもいいと言ったけど、後ろのほうからゼーゼー言いながら着いて来ました。途中までは普通の石段なのですが、六所権現から上は一応石段があるものの荒れています。しかも、急な石段です。ますます闘志を燃やす私。 六所権現。石の鳥居もありました。 どうせなら頂上の展望台に行きたいと、もちろん登りました。妹夫婦もがんばって着いてきました。途中の道では山椿が咲いていてきれいだし、振り返ると下に田畑の景色が見えます。そして頂上へ。しかし、展望台とは名ばかりで、木々に囲まれていて何も見えません。 頂上の金毘羅宮。狛犬の顔が怖い。 石段を降りていて、ここは秋に来るといいかもって思いました。下の方の石段には枯れたもみじの葉がたくさん落ちていました。きっと、紅葉の季節はきれいだろうなぁ。 苔むした石段もなかなかいいです。 石段を降りてしまって気がついたのですが、ここは所要時間が往復で30分のちょっとした登山道でした。どうりで歩き応えがあったはずです。妹は、 「そんなの最初から知っていたら歩かなかったのに~」 と意気も切れ切れ。ふふふ、日ごろから鍛えている私にはチョロいもんでした。国宝の仏像を拝みに来たのに、思わぬハイキングができました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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