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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:大分県散策
鬼の築いた石段をほとんど登りつめると、左手に巨岩壁に刻まれた大日如来と不動明王があります。これらの石仏群が熊野磨崖仏です。
大日如来像と不動明王。 この熊野磨崖仏は、昭和30年に国指定史跡に指定され、昭和39年に国指定重要文化財に指定されました。伝説では養老2年(718年)に宇佐八幡の化身・仁聞菩薩がつくられたと云われていますが、実際は藤原末期の造立だと推定されています。 高さ6.8メートルの大日如来像と高さ8メートルの不動明王の周りには、種子曼荼羅(しゅじまんだら)、脇童子、神像などの小さめの磨崖仏も点在しています。下から見上げると雄大で、鬼の築いた石段を登ってきたきつさも吹っ飛びます。 ちなみに日本でいちばん大きな磨崖仏は、同じく大分県の豊後大野市朝地の普光寺にあります。こちらは6月のアジサイの季節に行くことをおすすめします。 さらに石段を昇っていくと、本院があります。 木々に囲まれて静かな場所でした。権現様はこの本院から、鬼が100段目の最後の石を運んでくる姿を見て鶏の鳴き真似をしたのですね。 行きはよいよい、帰りは怖い、この石段を登るのは楽しかったのですが、降りるのはちょっと難しいです。一歩間違えれば転がって行くはずです。料金所で杖の無料貸し出しをしているので、自身のない方は持っていくことをおすすめします。 この次は、熊野磨崖仏の入り口にある胎蔵寺を見ました。それはまた次回ということで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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