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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:大分・竹田市散策
『御霊屋』と書いて、『おたまや』または『みたまや』と読みます。先祖の霊や貴人の霊をまつわる殿堂のことです。
竹田市の碧雲禅寺にあるおたまや公園は国指定史跡の岡藩中川家墓所です。文禄3年(1594年)、中川秀成が岡城に入場し、以後明治にいたるまで竹田は中川氏の墓所となりました。この初代が1612年に御茶屋として建設しました。領内には3か所の墓所がありますが、ここがその一つです。初代、二代、四代、五代、六代、九代、十一代がこの墓所に眠っています。 九代藩主の墓。 ここは英雄寺の牡丹を見てから寄りました。前から気になっていたし、中に何があるのかも見てみたかったので入ってみました。公園内は広々としていて、シーンとしていて誰もいません。奥のほうに池があり、きれいな菖蒲が咲いていました。石橋なんかもあって、散策したりのんびりするのによい公園です。墓地なんですけどね…。 それから池には一面の蓮の葉が。蓮の花も少しずつ開花し始めていたので、今週末辺りから見ごろになると思います。また楽しみができました。 公園の東側には線彫磨崖仏(市指定史跡)があります。その名の通り、石面に線彫されている仏像です。江戸時代以前の作といわれています。中央に阿弥陀如来像、右側に脇侍(きょうじ)の観世音菩薩、左側に勢至(せいし)菩薩を配する阿弥陀三尊仏で、それぞれ三つの岩に分散して彫られており、東側を向いています。採光の関係から朝がいちばんよく見えるそうです。 ぱっと見はどこに磨崖仏が彫られているのかわかりません。岩肌と同じ色だし…。近づいてよく目を凝らして見ると、ありました。 磨崖仏が見えるでしょうか? 私が確認できたのは、この二体の魔崖仏だけでした。雨風でちょっとずつ風化しているのでしょう。なんだかもったいないような気がします。 思わぬ花の名所を見つけたので、蓮の花が咲いた頃にまた行こうと思います。そのときは園内にあった樹齢350年のムクノキも紹介したいと思います。紅葉の木もあったので、きっと秋も美しいにちがいありませんよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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