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テーマ:☆家族ネタ☆(23)
カテゴリ:家族の話
今日のカテゴリは観光地紹介ではありません。これは約30年前の母と妹の、親子の愛情あふれる旅行記です…。
かつて年に一度、隣保班婦人部の保険組合は別府に1泊の温泉旅行へ行っていました。私は父と家でお留守番だったのですが、母は幼かった妹を連れて別府に連れて行きました。当時の母はまだ30歳前後でした。 さて、母は独身の頃はダンスホールでブイブイ言わせていた遊び人でした。そこで父と知り合い、できちゃった結婚。それが私なんだけど…。だから、遊ぶことなら近所の奥様方の先陣を切って行っちゃいます。この保険組合の旅行では、奥様方を引き連れてホストクラブにも行ったそうです。それは母が40代の頃のお話。 さて2歳の妹を連れた母とその一行は、別府のストリップ劇場へ行きました。これも母の言い出したことに周りが悪乗りして行ったにちがいありません。でも、ストリップには男性だけではなくて、老いも若きも女性が見に行くことも多いそうです。確かに美しい裸は同性でもうっとりしてしまいますものね。母に背負われた2歳の妹は、派手なきれいな着物を着たダンサーのお姉さんを真剣に見つめていたそうです。 しかし、帰りに木戸口に立っていたのお兄さんが母に言ったそうです。 「今まで男性も女性もいろんなお客さんが来たけど、子どもを連れてきたのは奥さんが初めてです」 って。そりゃ~普通は子どもなんて連れて行かないでしょう。何を考えていたのでしょうか、うちのお母さんは。妹は前の職場旅行の時、福岡で男性について行ってストリップを見たそうですが、まさかこれが二度目だったなんて…とショックを受けていました。 もっとすごいのは翌日です。秘宝館ってご存知ですか?全国に数ヶ所ある、まあ性に関することを展示した博物館です。それが別府にもあります。私も友人たちと行ったことがあるのですが、なかなかおもしろいです。そのお話はまた別でするとして、母たち婦人会ご一行はここへ行ったそうです。もちろん、幼い2歳の妹を引き連れて。 秘宝館ではちょっとしたポルノ映画なんかもやっているのですが、そこに入ったらけっこう人がいて後ろのほうはほとんど見えない状態。すると、母に背負われた2歳の妹が、 「見え~ん、見え~ん」←見えないってこと。 と叫び始めたそうなのです。ほかのお客さんは笑い始めるし、恥ずかしくなった婦人会ご一行は秘宝館をあとにしたそうで… って、どこが親子の愛情あふれる旅行記だって感じですよね。笑い話じゃないか~!幼い娘をストリップだの、秘宝館だの連れて行くなんて、なんて母親でしょう。今でこそ常識派の妹ですが、小さな頃はかなりわんぱくでした。子どものときはおとなしくて本しか読んでいなかった私を連れて行ってもおもしろくなかったのでしょうね、母は。だって、私の幼い頃のおもしろい話ってほとんどありませんから。今は逆転し、私のほうがはちゃめちゃやっているんですけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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