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2006年06月07日
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「東洋のロダン」と呼ばれた、明治から昭和にかけて活躍した彫刻家をご存知ですか?それは大分県豊後大野市朝地町出身の朝倉文夫です。高校時代に日本史を勉強した方ならば、資料集に彼の代表作「墓守」(国重要文化財)が荻原守衛の「女」と並んだ写真を見たことがあるはずです。それでもピンとこない方は、早稲田大学の「大隈重信」像の作者だと言えばわかるでしょうか?

文夫は20歳の頃上京し、東京美術学校で彫刻を学びました。卒業制作のダーウィンの「進化論」をテーマとした「進化」で主席で卒業、翌年には文展で最高賞の二等を受賞しました。当時のライバルはヨーロッパの作風を受け継いだ荻原守衛でした。当時の彫刻界はヨーロッパの影響を受けた「ロマン主義」が主流だったそうですが、文夫はヨーロッパに足を運ぶことなく、生涯「自然主義的写実主義」を貫きました。だから、文夫がなぜ「東洋のロダン」と形容されているのか不思議でたまりません。

朝地町には朝倉文夫記念公園があります。ここでは1992年から大分アジア彫刻展が開催されており、国内外からたくさんの作品が集まります。園内で多くの作品を見ることができます。

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2006_06040010.JPG 2006_06040022.JPG

文夫は生涯自然主義を貫いたのに、園内の彫刻はわかんないものだらけ。でも、見ていて楽しいしよしとしましょう。もっと早い時期ならエビネや菖蒲が楽しめますが、今は草が繁っているし、蚊もいたしヘビも怖いので下のほうへは行きませんでした。作品は公園内だけでなく、朝地町のいろいろな場所に点在しています。なんて文化的な町なのかしらと感心。

そして文夫の作品の並ぶ朝倉文夫記念館へ。
2006_06040013.JPG

野外の彫刻は無料ですが、ここは入場料500円です。落ち着いた雰囲気の館内で、第2展示室から第4展示室の空間がとても素敵です。写真が撮られないのが残念!第1展示室では有名な「墓守」など、文夫の愛用していた道具やビデオを見られます。

第2展示室では主に裸婦の像。そこには「松井須磨子」像もありました。もちろんこちらは服を着ていましたが。当時、島村抱月、松井須磨子といった演劇人とも交流があり、像の後ろには彼らとのエピソードがありました。抱月が亡くなったとき、文夫は知人に
「松井さんも後を追って死ねば、出雲阿国のように歴史に名を残すのに」
というようなことを話したそうです。
それを聞いた須磨子は
「今からでも遅くないでしょ?」
と言い自殺。文夫の言葉が直接影響したのかどうかはわかりませんが、興味深いお話でした。

第3展示室は文夫が大好きだった猫の彫刻。産後の猫や、人の手で吊り下げられた猫の像、どれも動き出しそうでした。ここでは「進化」も見られますが、これはなかなか圧巻でしたよ。第4展示室は鍛え上げられた肉体を持つ日本男児の裸像。ちょっと見とれてしまいました(笑)。

内部の様子が見たい方は、こちらをどうぞ。
朝倉文夫記念公園

活動の場は東京だった文夫なので、もちろん東京にも文夫の作品を展示している場所がありました。
朝倉彫塑館(東京都台東区)

岡城の滝廉太郎像も文夫の作品です。
2005-11-22 19:34:44

隣接の文化ホールでは、愛媛県出身で杵築市在住の彫刻家青木由紀年さんの展覧会「越境」が催されていました。木で作られた暖かい感じの彫刻ばかり。楽器に足が生えて虫っぽかったり、なんだか愛らしいです。私が訪れた日は先生ご本人がいらっしゃいました。6月11日(日)までありますので、お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?





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最終更新日  2006年06月07日 11時07分20秒
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