ハナちゃんといっしょ

花菖蒲で有名な常忠寺から帰る途中、勝光寺というお寺の看板を見つけました。通り過ぎようかと思ったのですが、なんとなく気になってその方向へ車を走らせました。小さな駐車場があり、車を停めるとなんだか素敵な景色が見えます。



ここが勝光寺でした。水のある場所が大好きなので、早速降りてお寺を見に行くことにしました。

豊後大野市大野町にある南陽山勝光寺は、始めは天台宗のお寺でしたが、南北朝期には臨済宗東福寺はの三聖寺となりました。初代大友氏能直公の墓地の跡と伝えられています。確か、能直公のお寺は常忠寺にあったはずだけど、ここから移されたのでしょうか。

入り口から境内への道。新緑が美しかったです。


境内は、平安時代の寝殿造りの一部を模した老樹の中に小池があります。小池は２ヶ所あり、東の島、西の島と分かれています。

東の島の弁天堂。


東の島の弁天前には明徳３(1392)年の印塔、西の島には延徳３(1491)年の能直公ゆかりの石塔など多数あります。年号を書いているだけで、歴史の長さやお寺の貴重さがわかります。市指定文化財となっています。

特に見所という見所はないのですが、東西にある池がとても素敵なんです。水に映える木々も美しいし、時々池をはねる鯉も見られます。お寺の住職さんの自宅(？)が隣接されているだけで周りには田んぼが広がり、静かで落ち着きます。紅葉が青々と繁っていて、きっと秋には紅葉がいいだろうな～って思いました。でも、私は夏のもみじもわりと好きなんです。



にぎやかな観光地ももちろんよいのですが、一人のときは自分のお気に入りの場所を見つけてのんびりするのもなかなかよいです。今回は本当に素敵な場所を見つけました。