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2006年06月15日
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石仏や石像といえば、大分県ならまっさきに国東半島が思い浮かびます。それから臼杵市の国宝の石仏でしょう。しかし、豊後大野市は石造文化財の意外な穴場なのです。大野川の流れに沿って、日本一大きな朝地町の普光寺磨崖仏、国指定の犬飼石仏から大小さまざまな仏像磨崖仏が遺されています。

今回は豊後大野市大野町の落水(おつるみず)磨崖仏を紹介したいと思います。

場所は国道57号線からすぐ脇に入ったところにあります。大分市方面からだと、「落水磨崖仏」の看板のすぐ左に入ります。そこからは何も表示が出ていないけど、次の脇道を左に入るとすぐです。

2006_06040083.JPG

落水磨崖石仏は、高さ約10メートルの岩盤の地上3メートルのところから上部に、不動明王像が浮き彫りにされています。傍らには高さ5メートルほどのところに名号『南無阿弥陀仏』、『明和二乙西七月二十四日施王宗典』の刻銘が刻まれています。これは彫られた年号かどうかは知りませんが…。上の写真で不動明王と文字が確認できるでしょうか?

不動明王像です。
2006_06040084.JPG

また、岩下(足末)より豊かな地下水が湧出しています。
2006_06040081.JPG

湧水の元には、水が飲まれるように小さなカップが置いてありました。ちょっと古くて汚れていたので、使いませんでした。おいしい水を飲みに行きたい方は、マイカップ持参をお勧めします。

今は閑散としていますが、ここには昔神社があったのだそうです。そういえば、湧き水のあるところには神様(たぶん水神様)を祀っているところが多いですね。豊かで美しい湧水の恵みに感謝してこの磨崖仏は彫られたのでしょうか。ここから見下ろす大野町の田畑の風景はなかなか美しかったです。

今度はどこの石像を見に行こうかと考え中です。まずはアジサイ見物も兼ねて普光寺かな。





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最終更新日  2006年06月15日 11時04分19秒
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