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カテゴリ:宮崎県散策
日常で生活で欠かせない調味料のひとつである塩の歴史は古く、約5000年前には、ヨーロッパで穴居生活の頃すでに塩を調味料として使用していたといわれています。調味や食料保存に使用していたそうです。また、中国では約4000年前、山西省にある湖から塩をとっていた話もあり、四川省の岩塩は、2500年ぐらい前から調味料として使われていたようです。
日本の歴史で、塩が最初に登場するのは「古事記」に出てくる「塩土老翁(シオツチノオキナ)」です。この塩土老翁は日本の塩の創始者と言われ、宮城県塩釜市にある塩竃神社に祭られています。古代の人は海水を直接煮つめる方法をとっていたと考えられています。「万葉集」には「藻塩焼く」と記録されており、海藻を天日乾燥させ、何度も海水をかけることにより塩の結晶を作っていたと考えられています。 日本では平安時代から江戸時代にかけては、海水を汲み上げる揚げ浜式塩田でした。江戸時代から20世紀半ばにかけては入り江の塩田による製塩が行われてきました。まるで、ちょっとした農業のようですね。 先々週末訪れた宮崎県延岡市北浦町の下阿蘇海水浴場にも、昔ながらの製法で自然塩を作っている塩釜がありました。 自然塩というと、愛媛県の伯方の塩か兵庫県の赤穂の塩くらいしかしりませんでした。まさか、自宅からわずか2時間足らずのところで自然塩がつくられているだなんて、驚き。ここでは古来よりの揚げ浜式塩田による塩つくりがされています。 ここでは予約すれば、半日かけて海水を汲み上げて天日干し、釜煮までの製塩の過程を体験できるそうです。私が見に行ったときには、塩つくりのおじさんが1人いただけで、見学者も体験者もいませんでした。また、併設されてある塩田資料館では、揚げ浜式塩つくりの工程が見学できます。 これが釜煮でしょうか? 昔ながらの塩つくりの道具と工程。 上の道の駅には、北浦の塩で作った塩の彫刻が展示されていました。 塩つくりの歴史なんて、高校の日本史で習ったくらいの知識しかないし、それも江戸時代の産業で登場するくらいです。だから、古代から塩が作られていて重宝されていたなんてことは知りませんでした。せっかくだから塩を買って帰ろうかと思いましたが、普通の塩を値段を比較するとちょっと高かったです。だから、塩の代わりにこれを買いました… にがりアイスとしおアイス。各250円。 どちらもこの道の駅限定発売です。しおアイスはさっぱりしていて食べやすく、にがりアイスもクリーミーでなかなかでした。これ2つとも食べたかって?当然です。アイスは別腹ですし、小さいですから。特に、にがりは天然ミネラルが豊富で美と健康にいいっていうから、しっかり食べなくてはです。 今回もつい食に走ってしまった散策となってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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