|
テーマ:大分&熊本 観光地紹介(837)
カテゴリ:大分・竹田市散策
今日もよいお天気です。昼からはお約束のように黒雲が広がり、遠くでカミナリのゴロゴロいう音が聞こえるのですが、夕立がくるまでには至りません。そんな日はとにかく蒸し暑いんですね~。汗でべとべとです。暑い日はやっぱり水の話がいいですよね…って、今日もか?
竹田市百木地区の音無井路はちょっと変わった形をしています。 この丸くて、側面に穴が空いているのが井路です。これは円形分水といいます。取水口である頭首工から円形分水にいたる約2000mのトンネルに12ヶ所の窓(廃土の搬出口)があることから、十二号線分水といわれています。取水口から長いトンネルを通ってきた水は、ここで初めて地表に出てきます。円形分水の中央が出口です。水の出る側面の四角の穴は全部で20個あり、1着号線に5個、2着号線にに8個、3着号線に7個と割り当てられています。 円形分水から流れ出る水(左側)。 それではなぜ、このような円形分水を造ったのか…。歴史のお勉強です。 円形分水ができるまでは、導入される水の分配で互いに反目しあい、騒動を起こし、連日のように水争いが繰り返されました。このようなことから1693年(元禄6年)に井路開削を計画、1715年に着手しましたが、諸般の事情で中止となりました。1892年(明治25年)に現在の円形分水までは開通し、1934年(昭和9年)に円形分水十二号分水が竣工されました。計画から2世紀かけてできあがったわけですね。1984年に今のような円形分水に改修されました。 この先人の知恵の結晶ともいえる円形分水は、C級近代土木遺産に指定されています。毎年4月10日頃には水神祭が行われるそうです。 この円形分水の記事を書くに当たり、いろいろ調べていたところ、熊本県上益城郡山都町の通潤橋にも円形分水があることがわかりました。そこもぜひ行ってみたいと思います。 そうそう、この円形分水の前を通っていくと、映画「千と千尋の神隠し」に出てくるようなトンネルがありました。 なんだか似てませんか? 中は真っ暗だけど、歩いてみることにしました。ひんやりとして気持ちがよかったです。トンネルの向こうは林が広がり、下に行く小道もありましたが、そんな元気は残っていなかったのでパス。次回にします。川のせせらぎが聞こえてきたので、渓谷があるのかな~なんて思いながら、車に戻りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[大分・竹田市散策] カテゴリの最新記事
|