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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:熊本県散策
白水の水源めぐり・その3
旧白水村の水源めぐりで3番目に訪れた場所は、明神池名水公園です。白川水源に次いで2番目に大きな水源地で、公園として整備されています。お蕎麦屋さんもありました。 明神池名水公園は旧白水村のほぼ中央にあり、湧水は池のいたるところから吹き出てきています。かつては広い沼沢湖でしたが、昭和28年の大水害とその後の公園整備で埋まり、現在のような姿になりました。湧水量は毎分2トンになります。 木々に囲まれて美しい湧水でした。 公園内には西南戦争で西郷軍に参加していた旧会津家老の佐川官兵衛を紹介した資料館があり、池の隣の丘の上には群塚神社があります。 この明神池の湧水は「誕生水」と呼ばれています。その昔、(天正年間)、白水にあった吉田城の城主は子どもがいませんでした。そこでこの池の水で身を清め、境内にある誕生石に願をかけたところ子宝に恵まれたそうなのです。 この石がそうなのかな? 官兵衛資料館の前には、触ると子宝に恵まれるという明神様の像もありました。 資料館のほうですが入場は無料で、古道具なんかも展示されています。あまりじっくりは見ていませんが、本の数がすごかったです。それも私好みのノンフィクションが多く、時間があればゆっくり本を読みたいって思いました。 また、この池には河童伝説も残ります。そのお話とは… 『この明神池に仲のよい男と女の河童が住んでいました。いたずらが激しい男の河童は神様の怒りに触れ、遠く離れた池に追放されてしまいました。女の河童は池の中の石の上で彼の帰りを待ちましたが、春がきても、夏がきても、秋がきても、冬がきても彼は帰ってきませんでした。その姿はとても悲しく哀れで、人々の涙を誘いました。今はその待つ姿もなく、石だけが昔のままポツンと残り、人々はその石を河童石と呼んだそうです。』 平成9年に河童石の上に女河童の像が建てられました。 水汲みだけでなく、池に残る伝説やロマンを楽しみながらゆっくり散策できる美しい公園でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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