|
テーマ:日々自然観察(9779)
カテゴリ:花と生き物
実りの秋です!久しぶりの青空です!こんな日は気分がとてもいいですね。また台風が来そうだということで、我が家では午後から稲刈りを始めました。母はピオーネの収穫と箱詰め、いくらお天気がよくても、私だけが遊んでいるってわけにはいかないので、しっかり家事手伝いです。もちろん、自分の仕事もしましたよ。
米を始め、ピオーネ、ホウレンソウ、そして栗の収穫があります。田んぼの回りはイノシシ避けに柵とか、トタンとか、電流の流れる鉄線なんかが張り巡らされています。そうなんです、実りの秋はイノシシくんが山里に下りてきてお米なんかを食べちゃうんですね。落ちた栗もずいぶん食べられてしまっていたそうです。うちの栗園は林の中にあるので仕方がないけど、田んぼに囲まれたお隣の老夫婦の栗園でさえも被害に遭っています。 今週の火曜日は害獣駆除の日でした。狩猟の免許を持った人たちが害獣を撃ちに山に入っていくんです。害獣とは、田畑の作物を荒らす野生動物たちなんですね。イノシシ、タヌキ、野ウサギ、鹿、イタチ、キツネなど、普通に生活していてもよくお目にかかる動物たちです。時には遥か大分市の高崎山から旅に出ている野生猿とも遭遇します。 主に害獣と呼ばれるのはイノシシくんなんです。でも、いくら田畑を荒らすからって害獣呼ばわりされても彼らも困りますよね…。結局山が荒れて食べ物がないから、食べ物を求めて山里に下りてくるだけなんですから、彼らは。でも、農家にとっても困った存在なんですよね。 私はイノシシが好きなんです。私が子どもの頃、うちではイノシシを数等飼っていました。イノシシ小屋もあって、今では物置になっています。大きな大人のイノシシばかりでしたが、ある日子どもが生まれました。イノシシの子どもって、ご覧になった頃がありますか?それはそれはかわいいんです。背中に縦じまの模様があり、まるで瓜の模様のようだからイノシシの子どもは瓜坊って呼ばれているんです。 確か6~7頭いたと思います。瓜坊たちは檻の隙間から度々脱走し、自由に野っぱらを遊んでいました。しかし、体が小さかったので、数頭は水の張った田んぼで溺れて死に、数頭は病気で死んでしまい、たった1頭だけが生き残りました。雄のイノシシで、その子にタロウと命名してかわいがりました。 小さな頃から飼いならされていたので、タロウは人によくなれていました。人間の手からエサを食べ、手を差し出すとすり寄ってきていて、それはそれはかわいかったです。結局は若くして死んでしまって、大きな大人のイノシシにはなれませんでした。 害獣駆除の行われた火曜日、農作物の被害とは裏腹にイノシシは1頭もしとめることができなかったそうです。その日の晩、空手の稽古からの帰り道、私は民家のすぐ前の道路の真ん中に大きな生き物がいるのが見えました。「誰や~、あんな大きな犬を放し飼いにして~」 なんて見ていると、それは犬ではなくイノシシくんでした。イノシシは車のライトにびっくりして、民家の隣にある田んぼの脇から山へ逃げて行きました。よ~く見ると、獣道がしっかりとできていました。誰も気づかないのかしら? 実はこの道路、去年はイノシシの親子が歩いているのを見たんです。お母さんと2頭の子どもたちでした。何気にこの話を家の者にしたら、害獣駆除の人に連絡をしたらしく、翌日は緊急害虫駆除が行われました。しかし、その日も空振りのようでした。 また寒い冬がやってきて、山に食べ物がなくなります。また今年もイノシシたちの受難が始まるのかしら…なんて、夜道を運転するときはこんなことを考えて走っているのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[花と生き物] カテゴリの最新記事
|