ハナちゃんといっしょ

白水の水源めぐり・その５

白水の水源めぐりも後半となりました。同じ日に全て周ったのですが、一度に書ききれないので少しずつ更新しています。他の記事も書きたいってことで…。

５番目に訪れた水源は、池ノ川水源です。ここは広い道沿いの見晴らしのよい場所にあったので見つけやすかったです。ここにもやっぱり水汲みに来ている人が何人かいました。ここでは毎分５トンの水が湧き出てきています。

現在では全戸に簡易水道がありますが、いまだに「うまい水」を追求する５戸に給水されているそうです。ここでは湧き出る水を飲料水用、生活用水、灌漑用水とにその水路が分けられてあり、飲料水用以外の水路では洗濯、農作物の洗浄など日常生活と密接な関係を保っています。

そういえば、水汲み客のカップルの男性の方が、学校のプールの水はこの水源の水だったとか話していました。冷たそうだけど、きれいな水で泳げてうらやましい話です。

池の中には「兜石」と呼ばれる石があります。



水の中の石、わかりますか？茶色の石がそうだと思います。この石はその年の農作物が豊作か凶作かを占う石なのだそうです。

水量が多くなり、石が見えなくなった年は雨が多く凶作で、見えている年は日年(ひどし)で豊作になるといわれており、農家としてはこの湧水が灌漑用水としてだけでなく、その年の豊凶を左右する重要な湧水地となっているのです。

今年は雨がとても多かった年ですが、私の訪れた日は石がとてもよく見えていました。早稲の刈り入れが終わり、もうすぐ本格的な稲刈りが始まりますがどうなるのでしょうか。豊作であることを祈るばかりです。

また、ここには岩下神社があります。


岩下神社では、毎年７月18日の夏祭り、11月18日の秋祭りが今でも盛大に行われていて、各戸から御神酒を持ち寄り、「かすあえ」を肴に一晩中語り、飲み明かして、水に対する感謝の意を表す風習が廃れることなく続いているそうです。

残すところ白川の水源地紹介も残り３つとなりました。昨日は阿蘇谷の水基めぐりをしたので、そちらも近々紹介したいと思います。名水と甘いものめぐりとなってしまいました…。

白川水源
竹崎水源
明神池名水公園
吉田城御献上汲場