ハナちゃんといっしょ

白水の水源めぐり・その８(最終回)

いよいよ最後の旧白水村の水源地紹介となりました。８番目に訪れたのは塩井社水源です。いちばん最後に訪れた場所は、数ある水源地の中でもいちばんのお気に入りの場所となりました。

水源地のある塩井神社まで車で行くことができますが、私は少し離れた遊歩道を歩いていきました。歩道の脇には水路があり、水源地からのきれいな水が流れています。

のどかな風景を楽しみながら♪


なぜ木の上にカボチャ？


歩道の脇にはいろんなお花が植えられていました。


水源地のある塩井神社は、旧白水村中松に位置します。御祭神は罔象女神(水の神様)です。水神様といわれ、水源地を神聖化して「お汐(塩)井様」、「おしおいさん」とあがめられていました。水源地が「塩井」と呼ばれるのは、神事で清めるときに塩を用いるからだそうです。この湧水は「不老長寿」、「諸病退散」の神水として昔から語り継がれ、尊ばれています。

鳥居をくぐり、境内に入るとそれは素敵な神社でした。豪華ではないのですが、木々に囲まれていて、神社の隣には水源地からの湧水が流れ出しています。神社の前には小さな土俵があり、春と秋の大祭には子どもたちによる宮相撲が奉納されるそうです。

水源地の中を覗き込んでみると、それはそれは素敵なんです。水は深い青い色なのですが透明度は他と同様で、水底までしっかり見ることができます。

写真では美しさが半減してしまうのが残念！




毎分５トン湧き出る水は灌漑用水、簡易水道等に利用されています。水源から出て白川にそそぐ塩井川は、南阿蘇でただひとつ、西から東へ流れる川として知られ、「ノンボリ(上り)川」と呼ばれています。水源地は、老人会、婦人会員が主体となった地域住民が定期的に清掃活動を行っているそうです。

青い水源地を見たのは、大分県由布市の男池以来でした。どちらも神秘的で美しい湧水ですので、ぜひ一度お立ち寄りを。

白水の水源めぐり・終


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