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カテゴリ:友だちの話
今夜は大分市内であった和太鼓グループのTAOの凱旋公演へ行ってまいりました。月末に地元でもあるけど、何度でも見たくなるのがTAOの音楽です。で、今夜は寒くなるっていうから、ババシャツ着て、セーター着て、丈の短いダッフルコートにマフラーの完全装備。でも、寒くないやん、大分市。ライブが始まるまでいろいろ歩き回ったから、真冬に汗だくだよ。ついでに見に行った「おおいたファンタジー」は期待はずれだったしね…。
まあ、暑いのはどうでもいいとして、TAOのライブは最高でした。でも、なんだか大分のお客さんってノリが悪いぞ。地元のときは声援がすごいし、拍手ももっと鳴ってるけど、前半はシーン。見せ場で拍手しようとしても誰も手を叩いちゃおりません。ラストの『大祭』とアンコールでようやく大盛り上がりでした。 TAOのライブを見ていて、一時期TAOに入っていた友人のことを思い出しました。彼女の名前はジェス。イギリス人の女の子です。来日したときはふっくらとしていたけど、日本で空手を始め、マラソンや水泳、トライアスロンなんかにもチャレンジしていて、とてもスリムになりました。そんな彼女がイチバンはまっていたのが空手と和太鼓。地元の和太鼓のグループに2つ所属していて、太鼓を叩いていました。そして彼女はTAOの大ファンでもありました。 彼女と出会う前、私はTAOのライブはたま~に見たことがあったけど、今のように頻繁にライブへ行きません。彼女と親しくなり、誘われるようになって行く頻度も増え、いまや私もすっかり大ファン。メンバーの人と個人的に親しかった彼女のおかげで、めっちゃいい席で見れたし、彼女を交えてお話なんかもできました。今はとてもとても手の届かない存在ですけどね。 仕事の契約が終わり、いったんイギリスへ帰国したジェス。その間カナダで再会したりもしたのですが、日本を離れてわずか5ヶ月で再びこちらへ舞い戻ってきました。それはTAOのオーデションを受けるためにです。日本に戻ってきた彼女を、別府の高速バス乗り場まで迎えに行ったな~。 それから無事にオーデションにパス。TAOの里で研修生としての日々が始まります。その後彼女の姿を見たのは半年後のことでした。それはTAOの大分ライブの日に会場案内係をしていました。体が引き締まり、腕も筋肉隆々で、うらやましくて腕を撫でていたら気持ち悪がられました(笑)。トレーニングは厳しいようで、やせろとも言われていたとか。ジェスは全然太っていませんでした。ただ、やっぱり日本人と白人は骨格が違うんですよね。どんなに頑張っても日本人のように華奢にはなれないのです。 その2ヵ月後、TAOでまだまだ修行中だったジェスが空手道場に現れたのです。休暇なのかと聞くと、辞めてきた…とあっさり言いました。あんなに憧れて、イギリスから舞い戻って来てまでオーデションを受けて入ったTAOなのに…。話を聞くと、研修生の待遇は厳しいのだそうです。持ち物の制限、飲み物の制限、電話の制限…。日本の体育会系部活動の上を行くようで…。だからこそ、いつかはプロとして通用するのでしょうけど、ヨーロピアンの彼女には耐えられなかったみたいでした。 それから数日後、彼女はまたまたあっさりと語学学校に就職し、仕事が始まる前に私の京都への小旅行に着いてきたのでした…。そこで共通のアメリカ人の友人が来日、3人で楽しい時間を過ごせたわけなんですけどね。 その後、日本を離れ世界中を転々と旅して、今、彼女はスコットランドにいます。私がメール不精なので滅多に連絡を取らないけど、ジェスが懇意にしていたKさん一家の子どもたちに英語を教えているので、Kさんから彼女の近況をよく聞いています。元気に働いているみたいです。TAOのスイス公演を見に行ったらしく、今ではメンバーを目指すのではなく、また一ファンとして彼らの演奏を楽しんでいるようです。 日本が大好きな彼女、また近い将来こっちへふらりとやって来るにちがいありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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