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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:大分県散策
大分市の観光名所といえば高崎山、うみたまご、大分市美術館以外に何も思い浮かばない私ですが、つい先日とても素敵な史跡に行ってまいりました。それは国指定史跡にも指定されている(昭和9年)、高瀬石仏です。色鮮やかでとても素敵な磨崖仏です。
高瀬石仏は大分市の中心地から南方に約10キロばかり行った所の大分川支流七瀬川右岸の宇加羅にあります。といっても、ピンと来ないでしょう。七瀬川自然公園のすぐ近くにあります。石仏についての説明は、設置されていた説明に基づいたものです。 岩壁を浮き彫りにした磨崖仏ですが、石窟の中にある珍しい磨崖仏です。凝灰岩を掘り込んだ石窟は高さ1.8m、幅4.4m、奥行1.5mの大きさでこの中に5体の磨崖仏が彫り出されています。左より深沙大将像(しんじゃたいしょうぞう)、大威徳明王像(だいいとくみょうおうぞう)、大日如来像(だいにちにょらいぞう)、如意輪観音像(にょいわかんのんぞう)、馬頭観音象(ばとうかんのんぞう)となっています。12世紀後半(平安時代後期)の製作と推定されています。 左から深沙大将像、大威徳明王像、大日如来像。 左から大日如来像、如意輪観音像、馬頭観音像。 石仏の一番左の深沙大将は珍しいもので、胸に9個の髑髏(どくろ)を並べ、腹部に少女の顔を描き、左手には身体に巻きついたへびの頭を握っています。この深沙(じんじゃ)大将は三蔵法師がインドを往復したとき、砂漠に現れて守護した鬼神だそうです。でも、そんなに恐ろしい形相には見えませんよね。私はかわいいという印象を受けました。 高瀬石仏までは、七瀬川自然公園の前を通ると、専用の小さな駐車場があります。そこから歩いてすぐのところにあります。国指定というから、大きなものを想像していたけどこじんまりとしています。しかし、大切に保存されているのがよくわかる石仏でした。 大分市には他にも石仏があるようなので、暖かくなったら行ってみたいと思っています。 ◆今まで訪れた大分県の石仏・磨崖仏◆ 熊野磨崖仏(豊後高田市) 線彫磨崖仏(竹田市) 落水磨崖仏(豊後大野市) 普光寺磨崖仏(豊後大野市) 菅尾石仏(豊後大野市) 宮迫東、宮迫西石仏(豊後大野市) 瑞光庵磨崖仏(豊後大野市) 大迫磨崖仏(豊後大野市) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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