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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(838)
カテゴリ:大分・竹田市散策
気がつけば、明後日はお正月です。もう本当、こんなに忙しい年末は今までなかったです。本当なら27・28日で掃除を終わらせ、あとはのんびりのはずが予定がズレズレ、今日やっと掃除を始めました。ほんとっ、いいように使われまくりで、もうドッカン切れかけ寸前です。来年は絶対年末年始を家で過ごさないと決心しました。
そんなときは美しいものを見るのがいちばんです。ってことで、夏に訪れた日本一美しいダムといわれる白水ダムを紹介したいと思います。数年前もここへ行ったことがあるのですが、カメラの電池切れで写真が撮れず、2回目の訪問でした。 白水ダム(竹田市次倉側から撮影)。 竹田市次倉付近と旧荻町との境にある白水溜池堰堤(通称白水ダム)は、竹田市と豊後大野市緒方を流れる富士緒井路用水に使われるダムです。設計・監督は小野安夫氏(大分県農業土木技師・平成5年に91歳で逝去)、昭和9年9月30日に4年半の歳月をかけ昭和13年(1938年)に竣工され、竹田市宮砥より取水して、総長15キロの幹線水路を経て緒方の田畑を潤しています。 地盤が弱いためになだらかな曲線を描いて水が落ちるように設計されており、安定して水を送ることができるように斜桶に工夫がなされており、水が足りなくなれば斜桶にある5つの蓋を順番に開けることで調節できるようになっています。 また溜池は地盤が弱く、側壁は水圧で傷みやすいので、堰堤(えんてい)の川下から見て左岸は階段状の石壁を配し、右岸は円周上をゆるやかな曲線の石組みにしたりと工夫されています。 階段状の石壁。 曲線状の石組みに流れ落ちる水。 昭和13年というとコンクリートが本格的に使われ始めた時代ですが、この堰堤は石垣造りとなっています。この近辺には石橋も多くあり、多くの石橋水路橋も架けられているので、それらの石工がこの工事に携わったものと思われます。石造りの構造物としては最後期になる貴重な遺構だそうです。この白水ダムは、平成11年に明治以降の近代解散として国の重要文化財に指定されました。 って、難しい説明を長々と書きましたが、水不足のために造られたダムとはいえ、地盤がゆるいので形が工夫されたせいか、本当に美しいのです。特に水の流れが素晴らしいのです。その水の流れはまるでカーテンのようだし、音楽のようにも思えるのです。水の流れ落ちる音が心地よいです。この日は少し水量が多かったのでちょっといまいちでしたが、初めて見たときは完璧だったな~。 白水ダムへは竹田市次倉側と荻町側から行くことができます。私は2度とも次倉側から行きました(帰りは岩本地区へ抜けました)。本当は荻町側からも行って、別の角度から写真が撮りたかったのですがなかなか時間がなくて。また行ったときに写真を撮ってこようと思います。ただ、次倉側から行ったら森林浴を楽しみながら歩けますよ(マムシ注意の看板はあるけど…)。それときれいなダム湖もよく見えます。 ダム湖の様子。 運転する道は細いけど、田舎道で不安になるけど、ここはぜひ行ってほしい観光スポットです。九州限定か全国区かしらないけど、テレビCMにもよく出てくる風景です。ただ、日によって水量が変わるし、流れていないときもあるらしいので市に問い合わせて行くとよいかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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