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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(838)
カテゴリ:大分県散策
両子寺(ふたごじ)は、国東市安岐町の両子山中腹にある天台宗の寺院です。養老2年(718)に仁聞(にんもん)菩薩によって開創されたと伝えられる六郷満山の中山本寺で、修行の中心地として栄えました。江戸時代には杵築藩の最高祈願所となり、六郷満山の総持院として満山を統括する立場にりました。しかし、明治初頭の神仏分離、第2次世界大戦、自然災害、人為災難等で最盛期の姿は薄れてきたものの、今でも多くの参拝客が訪れる寺院です。
このお寺は本当に見どころが満載なのですが、なんといっても山門に続く石段の両脇の石造の仁王像です。 国東半島最大級(総高245cm、像高230cm)の仁王像で、江戸時代の作とされています。この仁王像の足は心なしか少しだけテカテカ光っているようにも見えます。というのも、多くの参拝客が仁王像の足をなでていくのです。足の悪い人がこの仁王像の足をなでると、悪いところが治るという言い伝えがあるからです。私も少し膝に痛みがある時があるので、しっかりなでてきました。この先の石段を登って行くと両子寺の境内です。 広い境内は瀬戸内海国立公園内に位置し、大分県史跡(1966年指定)であり、その森は森林浴の森100選にも選定されています。紅葉の名所、そして子授けの寺としても有名です。 道祖神 道祖神は禍・悪・霊を防ぎ、縁結び・安産の神様です。 境内に流れる両子川を渡り、急な石段を登ると大講堂、奥の院にたどり着きます。大講堂は明治維新の廃仏毀釈の法難に焼失し、平成3年に再建されました。720本の垂木を使用し、銅板葺で造られています。中には釈迦三尊像、天台・伝教両大師像が安置されています。 奥の院 奥の院の建物は、弘化3年(1846)、旧杵築藩主松平候の寄進によるものです。千手観音立像、両子大権現(男・女二天童子像)、宇佐八幡神像、仁聞菩薩像を崇め祀り、不老長寿と子授け申し子祈願の霊場として広く国内に知られているそうです。この奥の院の裏側の岩窟にも石造の小さな仏様が何体か祀られており、岩肌から水が湧き出てきています。これは「霊水」ということで、誰でも飲まれるようになっています。いっしょに行った友人は、パワースポットとかヒーリングに興味のある人で、霊水を飲んでパワーを感じておりました。 さて、この奥の院のさらに奥に行くと、ちょっとした見どころがあります。両子寺の七不思議と併せて、次回のブログで紹介します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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