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2008年01月13日
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カテゴリ:大分県散策
さて、12月中旬に訪れた国東半島の最後の場所です。伊美港から車を半島の山間部に走らせてたどり着いた先、国東市国見町にある旧千燈寺跡です。

旧千燈寺跡は、霊峰千灯岳(606m)の中腹にあります。このお寺は、六郷満山を開創したといわれる仁聞菩薩が養老2年(718)に開きました。ここは仁聞菩薩の入寂の地ともいわれていますが、この仁聞さんは実在の人物ではないそうです。

千燈寺は「西の高野山」とよばれ、六郷満山の中山本寺として栄え、平安時代に隆盛を極めました。しかし天正6年(1578)、キリシタン大名の大友氏の兵火によって焼失、僧侶は離散、寺領も没収され廃寺となってしまいました。現在では紅葉の名所として、またハイキングコースとして多くの観光客が訪れています。

旧千燈寺跡に建物はありませんが、石垣を積み上げた坊跡や石畳の参道(これが素晴らしい!)、護摩堂跡の前には半肉彫の仁王像が残っています、この仁王像は一枚岩に彫られた珍しいものです。

仁王像
sentoji.jpg

12月中旬だったけど、紅葉もまだ少し残っていました。何よりもきれいなのが落ち葉の絨毯!もう少し早かったら、一面銀杏の葉だったようですが、もみじも落ちていました。

さらに奥には、講堂跡、奥の院や五輪塔群が残っています。

奥の院と五輪塔群
sokunoin.jpg sgorin.jpg

五輪の塔群はなんと1000基を越える石塔が、林の中にところ狭しと立っていて、それは圧巻です。10月に訪れた京都の化野念仏寺にもひけを取らないって思いました。五輪の塔群では、県有形文化財に指定されている仁聞国東塔(2.65m)も見ることができます。

ここは職場の人が千灯岳に登ったときの写真を見せていただき、ぜひ行きたいと思っていた場所でした。美しくて、かつ物悲しくもあり、ぜひ訪れてほしい観光名所です。また新緑の頃にでも行ってみたいなぁと思っています。





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最終更新日  2008年01月13日 22時47分33秒
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