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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(838)
カテゴリ:熊本県散策
数年前に熊本城を訪れた際、天守閣で係員のおじさんが熊本城に関する話をいろいろとしてくれました。この方角からは阿蘇山が見えるとか、加藤神社のクスノキの樹齢だとか、そして、熊本城と同じ高さに位置する本妙寺の話でした。本妙寺の石段の数が176段あると聞き、当時空手で体を鍛えていた私は、その石段を上ってみたいと思っていました。そして去年の夏、ようやく本妙寺に行ってきました。しかし、友人と私が上ったのは176段の表からではなく、車で上っちゃいました。
さて本妙寺ですが、1585年に加藤清正の父・清忠の冥福を祈るため、日真の開山により大阪に開創されました。清正が熊本城主になった後の1600年、熊本城下に創建されていた瑞龍院に移されました。1611年に清正が亡くなり、遺言により中尾山上の浄地廟(じょうちびょう)に尊象を奉安しました。1614年に熊本城下の本妙寺は焼失、浄地廟のある現在地に移転しました。 清正公を祀った浄地廟。 明治時代の神仏分離令によって浄池廟と本妙寺は神社と寺として分けられ、明治4年(1878年)に社殿だけが熊本城内に移され、加藤神社となりました。その後、西南戦争で焼失した大本堂と同時に浄池廟の建物も再建されたのが現在のものです。 ここが176段の終点あたり。上からちょこっと歩きました。 この176段の石段は、胸突雁木(むなつきがんぎ)と呼ばれています。中央には信者から寄せられた石灯籠がずらりと並び、見ごたえ十分です。また、かつては本妙寺の参道にハンセン病患者が並び、参拝者に喜捨を要求していたそうです。 胸突雁木は上らなかったものの、清正公像のある場所までは石段を上って行きました。これがけっこうな段数で、ややきつい。でも、当時はまだ空手もしていたし、私的には余裕だったかな。最後は駆け足で上り切りました。友人はきつそうだったけど…。雨が降っていたのであまり暑くなくてよかったな。 そこで待つのは、清正公像。 ここからの熊本市内の眺めが素晴らしく、熊本城も同じ目線の位置に見えるのですが、残念ながらその日は雨であまりいい写真が撮れませんでした。いつか胸突雁木を歩いてみたいので、暑くない晴れた日にまた行ってみたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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