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テーマ:大分&熊本 観光地紹介(830)
カテゴリ:大分県散策
今まで紹介した6つの地獄は、鉄輪温泉にかたまっており、歩いて移動ができますが、残りの2つは車で移動しないとちょっと遠い柴石温泉にあります。今回はそのひとつ、血の池地獄について。
血の池地獄は、奈良時代に編纂された「豊後国風土記」に「赤湯泉」の名で記されており、日本最古の天然地獄と言われています。1300年以上前から存在するとか。泉質は酸性緑礬泉で78℃。地獄の中では低めの温度です。一見、すごく熱そうに見えるのにね。 お湯が赤いのではなく、温泉のたまった池の熱泥が赤いのですね。地下の高温、高圧下で自然に化学反応を起こし生じた酸化鉄、酸化マグネシウム等を含んだ赤い熱泥が地層から噴出し、堆積するため池一面が赤く染まります。地獄をのぞき込んで見ても、うん?お湯ではなく、下の泥が赤いのがよくわかります。そのため、温泉そのものが赤く見えるんですね。 この赤い熱泥で昔から、皮膚病薬を作ったり、布や家の柱などの染色を行っていました。皮膚の薬は現在は「血の池軟膏」という名前で、血の池地獄の売店で売られています。 血の池地獄は過去に数回の爆発があったといいます。昭和2年(1927年)の爆発では、お湯が高さ22mまで達したそうです。現在は爆発しないように工事されているそうです。 ここを訪れた時は足湯は工事中でした。しかも、この直後に新しい売店がリニューアルオープンされたらしい…。まあ、おかげで混雑を避け、ゆっくり見ることができました。(…っていうか、平日だったしね。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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