どたばたママのいる階段

土曜日は（最近は日曜も）書き方教室の先生に変身！の社長育成ママ。

生徒である小二のＳ君のお母さんが入院しているので

「Ｓ君はお休み」という連絡を受けていた。

だが、おけいこの時間になるとＳ君はやってきた。

「来たかったからきちゃった。  」

そして1回分のお稽古代の入った袋を私に手渡す。

書き方教室のお稽古は月払いではなく1回ずつ、毎回持ってきてもらうシステム。

  「あれ？お金持ってきたの？このお金はどうしたの？」

  「お父さんにもらってきた。」

  「そう。お父さんからいただいたんやね。」

  「でもな～、お金持っていくねん！ってお父さんに言うたらな～、

お父さん、エーーーー！？  ってめっちゃびっくりしはってん。

ほんで・・・『い、いくら？』って聞かはったから、『千円』って言うてん。

そしたらお父さん、自分の財布出してきて開けて・・・じっと考えて・・・。

そして、財布の最後の千円、ボクに渡してくれはってん。」

  「さ、最後の千円？！」

  「うん、お父さんの財布、空っぽになってん。」

うっ  ・・・・・・・・ナケナシの千円やったんや・・・。

そんなん、もらいにくいぞ。愛情も哀愁もたっぷりの千円札やぞ・・・。

お、重い・・・・  

  「お母さんいないんやったら、今度でもよかったのに。」

とは言ったものの、この千円をまた持って帰ってもらうのも、失礼な話。

というか・・・せっかくのお父様のお気持ちを考えると・・・。

うん、返すわけにもいかんわな。

いただいておこう！  

う～ん、子供って正直だわ～～～。

優しいお父さん、お小遣いなくなって会社で「お昼ヌキ！」になってないことを祈ります。

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