どたばたママのいる階段

今日の習字教室のお稽古は

少し、課題提出までに日程に余裕があったので、

「今日は墨汁を使わず、自分のすった墨で練習しましょう。」

と、言った。

私の教え子たちは、え～～～っ　といいながらも

黙々と墨をすり始めた。

私の尊敬する師は

「墨が正しくすれぬ者、筆をもつべからず」と・・・

ま、あたりまえの事だが時間的なことで

学校でもココは省略されがちだ。

我が教室では、墨を少しすってから、時間の都合で墨汁を加える。

でも今日は墨汁使用禁止＾＾

墨をすり始めて数分。

私語もなくなり墨の香りがたちはじめ静寂がおとずれる。

適当では濃い墨はできない。

みなの心が落ち着き、個々の集中力が高まっていくのがわかる。

「墨すり」恐るべし力！改めてそう思った。

今日の稽古を終えて 

「墨すりは大変だけどもっとしたい。」

「毎回、墨を一生懸命すりたい。」感想が聞けた。

この静寂と集中、落ち着き・・・

こういう時間を今の子供たちにもっと体験してほしい。 

あ、おとなたちもね。