子どもの地平と保育(私の研究ノート)

いつもの朝、幼児クラスは元気にお散歩に出発！と思いきや、突然園中に大きな泣き声が響きわたってきました。しばらくしても泣き止まず、何があったの？と玄関先をのぞいてみると、年長のＭちゃんがストライキを起こして座り込んで泣いています。わけを聞くと「だってさー、いつも多数決でお散歩に行く公園を決めるんだけど、毎日毎日同じ公園になるわけさー、あの公園はアタシは好きじゃないの、もっと広くて山みたいのがある公園の方に行きたいわけさー、でも、多数決じゃあ、3人しか手あげないから、いつも大型滑り台のある公園の方になっちゃう・・・いくらなんでも毎日毎日もう、あきちゃったよー、行きたくなあ～い！わ～～～」と泣き叫んでいます。Ｍちゃん、そりゃあ、ごもっとも！多数決はもうたくさん、決めるのいやだーという気持ちすごくわかる！あまりの泣きじゃくりと行きたくない攻撃で、じゃあ今日はお留守番、になってしまったMちゃんに、みんな同情的。そうだよ、そうだよ毎日ワンパターンみたいに多数決で決めて結果が見えてるじゃんねー。少数意見にも耳を傾けることを教えてあげないと、色々なこと経験したり、新しい発見したり、できないよね。担任が帰ってきたら、少数意見だって大切にしてほしい、って、Ｍちゃんも泣かないで、ちゃんと担任のE先生にお話するんだよ、と激励しました。「うん、わかった」とにっこり笑顔で決心した様子。明日は広い野原のような公園に行って走りまわって晴れ晴れと遊ぶＭちゃんの姿が・・目に浮かぶようです。