子どもの地平と保育(私の研究ノート)

「あー、もーやんなちゃったよ！」と言いながら

いきなり事務室に駆け込んできては

ソファの上でピョン、ピョンするか、ゴロゴロと寝そべって

一息ついてから、またクラスにもどっていく一年生になったＹクンのこと

入学後も何かと話題に上り、

教室をのぞいてみたい心境にかられる子どもでした。

今日は園の近くで惣菜を売っている祖母の店に立ち寄って

おそるおそる「Ｙクンは学校、どうですか？」と・・。

すると待ってましたとばかりにお祖母ちゃんが話してくれました。

「せんせいー、あの子ね、こういうんですよ！

どうも授業中うるさくして先生に叱られているらしくてね、

「おばあちゃん、ボクおしゃべりがとまらないんだよ、

どうにかしてとめたいんだけど、どうしてもとまらなくて

こまっちゃうんだよ！誰か、止めてくれないかなあ」って

いうんですよ、あの子が」祖母は嬉しそうに・・話しを続けて

「ママはね、あの子にがんばれ、がんばれ、っていうんですけど

あたしは、あの子もあの子なりにがんばっているんだから、

Ｙくんに「そんなにがんばらなくて、いいんだよ、がんばりすぎないで、ね」

って言ってあげたんですよ！」と・・・

なんだか胸が熱くなってしまいました。

ちょっとの間に、そんな風に感じるようになっていたんだ、Ｙクン。

自分の気持ちをコントロールすることが難しくて

年長クラスでも手も足も出てしまって、

どうにもならなくなると、相手の腕に噛み付いたりすることも

あって、トラブルが耐えなかったりしたけれど

なんとかやっていけそうだよね、Ｙくん・・。

少しだけ、ほっとして、

春の風がなんだか背中に心地よく、感じられる昼下がりでした。