映画「カーズ」にみる「ルート66」
この「カーズ」を観て一番気になったのが主人公のライトニング・マックイーンが決戦のレースのためL.A.へトラックで輸送中のハプニングで迷い込んだラジエータースプリングスという町が「ルート66」沿いにあるということ。「ルート66」はシカゴからL.A.を結ぶ大幹線道路でアメリカのメインストリートとして人々に愛されていたが、時間を10分でも短縮するために高速道路が建設され、映画のなかでライトニングが「まだあったのか?」なんていう台詞にもあるように1985年には地図上から姿を消したそうで。。。そうかぁでも全長約4,000キロもするんだから高速道路が出来たらみんなそっちに行くよなぁ。。。なので、この「ルート66」沿いの町はさびれてしまってお客さんも来ない。実際、パソコンでその実態ってどうよ?と思い見てみるとなるほどゴーストタウン状態の町が出てきた。昔は賑わっていたんだね、映画に出てくるモーテルなど旅に欠かせない店が廃墟になってしまっている。しかも「ルート66」って歌で存在を知ったけど楽し気な歌だよなぁって。。。Get your kicks on Route 66♪ってナット・キング・コールやいろんなシンガーが歌っていますけど。そこで映画の中のこの町に住むサリーが、高速道路を走る車たちとその車たちには見えない自然が創り出した美しく雄大な景観を見ながら言うのです。「車は楽しみに行くために走ってたのじゃなくて楽しみながら走ってたの」ほんとそうだな、最近は忙しく感じるのかなんでも短縮してしまえ!みたいな感覚、時間に追われた生活になっていて、このサリーの言葉は「ルート66」を指していますが、私はこの言葉を時間に置き換えて、急がずに今の状況を楽しんでみよう♪「カーズ」に出てきたようなアメリカの風景写真ナット・キング・コールの「ルート66」