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カテゴリ:赤ちゃんの本
絵画には具象画と抽象画ってありますよね。例えばダ・ビンチは具象画だけれど、ピカソは抽象画。
絵本にも抽象絵本というのがあります。 アメリカのおもちゃで人の顔を限りなく簡単にした黒丸三つの絵が書いたモビールとかあって、これをベビーベッドの上につるしておくと、赤ちゃんが安心するといいます。 私から見ると、ハニワみたいに黒い穴があいていて、ちょっと怖いんですけど・・・。 我が子も私の顔をそんな程度にアバウトに見てたんでしょうか。。。 で、ほんとかなと思って、近場のベビーたちにそのハニワのような顔をしてみたら、けっこううけるんですね。目をぱちっと開けて、口を「あ」と言った状態にする。はたから見るとかなり不気味のような気がしますが、「よしよし」とあやすより効果的なように思います。うそだと思っていっぺん試してみて。 と、話が飛びそうになりました。 ストーリーがまだ苦手な赤ちゃんにとっては、すっきりしたデザイン、はっきりした色、面白い音というのが魅力のようで、そういう視覚・聴覚に訴える絵本がいくつも出ています。 例えば、 谷川俊太郎作 元永定正絵の「もこもこ」 。これはとっても簡単な絵に「もこもこ」とか「パチン」とか書いてあるものなんですが、セリフを言うたびに「おおっ」とか「はあーっ」とかうけてくれますよー。オーディエンスのよい反応につられ、母も自然にからだが動いて、歌って踊るストーリーテラーと化しているでしょう。 うちの子は、「もこもこ」の絵を書いている元永定正さんの「しろろん くろろん」が大のお気に入りでした。福音館の「こどものとも」の1冊で、ものすごくデローンとした形があるともないともいえる絵です。赤と緑の絵らしきものに「あかかか みどり」と書いてます。次のページはみどりと青のさらにデロンとした絵。「りりりりみどり あおあおおおお」。こうやって色と言葉がしりとりのように移っていくものなのですが、読みようによっては、まるで一大叙事詩でも聞いてるように「ほおっ」と感心して聞いてくれます。何度も読んでぐちょぐちょになってしまいました。 残念ながら今は出ていないようですが、同じ作者のものが福音館などで出ています。 元永定正ほかの 音と絵がはじける絵本たち お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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