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テーマ:子育て現在進行形(1980)
カテゴリ:ファンタジーのちから
ちょっとネタがずれてしまいますが、七夕のとき、息子が短冊に書いたのは、「ずっといまのままでいたいよ」でした。
いったいぜんたいなぜ億万長者やサッカーの選手ではなくて、バクゼンとしたお願いをしたのか首をひねっていましたが、夜になってなぞがとけたんです。 ベッドに入ってすぐ、クスンクスンと泣き出す息子。「怖い夢見た?」と声をかけると、「ずっと一緒にいたいね」「お母さん、畑に落ちたやろ? けがが治らなかったらどうしよう」と言うのです。 実は前の日記に書いたんですが、先日大雨が降った日、私は転んで畑に落ちたんです。その一件で息子は「おかあさんはあわてんぼだから、しっかりしてよね」くらいしか言わなかったんですが、心の中ではそんなところまで思いが膨らんでたんですね。 もう7歳になってクールなところも見せるようになり、親離れしていくんだなあと思っていた矢先。思わぬところで親子の熱いつながりを確認できました。 子どもの心の中で、いろいろ枝葉がついて膨らんで、大きな木に育っていくようになるのはいつからなんだろう。 うちの子はいつごろから何かに感じて涙を流すようになったっけ。 思い返してみたら、3歳の後半くらいから、それまでぽやっと見ていたテレビのライダーものやアニメを「怖いから見ない」と言い出しました。登場人物を実在だと信じているので、悪役も当然実在してるわけです。「トリビアの泉」でやっていた「黒いサンタ」も信じちゃいました(ご存じの方いらっしゃいますか?)。そら、サンタがいるんだから、黒いのも信じますよね。 「ポケモンは東京に住んでるの?」と聞かれたこともあります。東京が息子にとって、「どこか遠いところ」なんです(T_T)。 先日アニメのケロロ軍曹の着ぐるみショーに言ったら、司会のお姉さんに「ケロロから手紙もらったことある」(母作なんですが)と言ってました。え、マジで?と思いました。カエルですよ!? 子どもの心の中は実在の人物、架空の人物、全部入り混じったすごいファンタジーの世界があるんだなと、驚きます。 大きくなるにつれ、そんな壮大な世界が少しずつ整理されて、現実の世界に近づいてくるのかなと思いますが、どうせ思い描くなら、楽しいファンタジーを心に描いていてほしいと思います。 子どもの時のファンタジーは大人になってもどこかで息づいています。 あまり暗いファンタジーを育てていったら、大人になったときに暗い心も育ってしまうような気がします。 そんなところからも、良質なファンタジーを読んだり見たりすることはいいことかなと思います。いい物語が心にあれば、きっといろいろなことに立ち向かう力になっていくんだと思います。 「そんな夢みたいなこと言って」なんて言いますが、子どもは「そんな夢みたいなところ」の住人だから、言ってもいいんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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